クーポンの画像

これは自分の店でもすぐにマネできる集客策ですね。

様々なお店で受け取る、割引のクーポン。私は「いつか使うかな」と思って取っておくのですが、実際に使うのはほんの一部。使わないままで何百回も使用期限切れクーポンを量産してきた苦い過去があります。

皆さんもそんな経験ありませんか?

ドミノ・ピザが他店のクーポンでピザを割り引くキャンペーンを実施


ドミノ・ピザが、この使われないクーポンを逆手に取った面白い集客策をスタート。「年末クーポン大掃除祭り」というネーミングのこのキャンペーン。内容は「他店や期限切れのクーポンでピザ28%OFF」というものです。

これは飲食店に限らずどの店のクーポンでも、しかもそれが「使用期限が切れたクーポンでもお店に持ってくれれば、値引きします」というキャンペーンです。しかも大掃除、と銘打つことで財布や机の中に溜まった未使用(期限切れ)クーポンを年末に向けて利用できることで、単なる割引以上のお得感溜まったものを片付けられるスッキリした気持ちが生まれます。

個人飲食店でもこの集客方法はマネできますが、実施する時のメリット・ポイントを解説します。

クーポンのデザイン料・印刷コストが不要

コストがかからない集客方法ににっこりする男性

この施策が非常に上手なのが、まずクーポン印刷コストなどが不要な点。

実は筆者は過去チェーン店の居酒屋でクーポン配布とその反応率(使用率)を分析したことがあります。そもそもクーポンは配布してどれくらい使われているかというと、配布したものの数%も利用されていないのが通常。もちろん業態・地域・配布方法により異なりますが。

ということは、世の中の大多数のクーポンは使われず廃棄される運命・・・。

この他店の休眠(負債)資産を使った販促なのです。

インパクトによりSNSでの拡散が期待できる

バズったツイートを凝視する冒頭のドミノ・ピザの公式ツイートを見てください。執筆時点(12月5日)ですでに500近くのリツイートがされています。通常の割引きクーポンの場合、ここまでリツイートやシェアはされるでしょうか。

自店発行ではなく、他店発行のクーポンという逆張りの面白さ・話題性があるからこそここで拡散されているのは間違いありません。

実はこの他社クーポンが使えるというのはアメリカでは一般的なキャンペーン。日本でも今から3年前にはなまるうどんが同様の他社クーポンでの割引キャンペーンを行ったことをご存じでしょうか?当時もニュースやソーシャルネットワークで話題になり告知コストをかけずに広く知られることに成功しています。

個人店での具体的な導入方法とポイント

カレンダー

とはいえ、ドミノ・ピザやはなまるうどんのような大手チェーンと町中の個人飲食店では、同様の集客策を実施するに当たって注意すべきポイントが2つあります。

告知方法は大手チェーンとは違う経路で

ほとんどの個店で大手チェーンのようにTwitterやFacebookで多くのフォロワーがいるわけではありません。お店のFacebookページやTwitterアカウントでの告知は行いますが、それ以外にも既存顧客のメールリストやLINE@などできることから告知を行いましょう。

また、新規客を取り込むのであれば通行客へのアピールも有効です。店前の看板などで「財布の中に使ってないままのクーポンありませんか?そのクーポンを居酒屋◯◯にお持ちいただくとドリンク一杯無料!」などどの店に行こうか迷ってる通行客へのアピールに使いましょう。

クーポンの適用期間に注意する

よくみるとこのドミノ・ピザのクーポン利用期限は12月22日。2016年の23〜25日は連休であり、一年でも最も宅配ピザが売れる一日。それ日以降も年末年始も人が集まるイベント盛り沢山ですので、あえてそこで値引きをする必要はありません。きちんと考えられた施策です。

個人飲食店で実施する際も、適用期間は曜日・時間帯など繁忙タイミングを外した形で実施することをオススメします。

忘年会や新年会までの空白時期を乗り越えるための、コストのかからない集客策としては悪くありません。自店の状況に照らし合わせたうえでお試しください!

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