飲食店がテイクアウト販売を始めるために必要な手続き・準備

新型コロナウイルスの影響により、厳しい状況が続く飲食店。
売上を立てる一手として、テイクアウト(持ち帰り)をはじめる店舗も増えています。

▼本記事の内容
・飲食店のテイクアウト営業に新たな許可取得は必要ない
・ただしメニューによっては許可が必要なものもある
・消費税は8%(イートインと売上を分ける)
・衛生対策は入念に。保険も検討する
・良い顧客体験を得られる容器を選ぶ
・無料でもできる告知方法


持ち帰り容器を準備すれば、すぐにでも取り組めそうなテイクアウト。
ただし、飲食店営業許可では販売が許されていない品目があるなど、注意すべき点があります。

テイクアウト販売を始めるにあたって、必要な手続き・準備についてまとめました。

新たな許認可は基本的に必要ない

飲食店営業許可を取得した店舗が、既存メニューをテイクアウト販売するだけなら、別途許可を取る必要はありません

これは、開業時に取得した飲食店営業許可で衛生基準をカバーしていると考えられるからです。

ただし、許認可で注意すべきケースが4つあります。

①調理場所と販売場所が異なる

料理の調理場所と販売場所が異なる場合は、それぞれの場所ごとに許認可を取る必要があります。
また、取り扱う食品などで許認可が異なるため、出店予定地を所管する保健所にご相談ください。

SNSで確認するだけでも、コロナの影響でテイクアウトを始めた飲食店が一気に増えた結果、許認可を取得してないメニューの販売が見受けられますのでご注意ください。

キッチンカーやフードトラックで移動販売を行う場合も、調理有無や取り扱いメニューで必要な許可が異なります。

調理・加工 メニュー例 許可
あり 主食(焼きそば・サンドイッチ・カレー・弁当) 飲食店営業
あり 菓子(ケーキ・パン) 菓子製造業
あり 飲料(紅茶・コーヒー) 喫茶店営業
なし パン・弁当・惣菜※1 食料品等販売業

※1 いずれも包装またはパックされているもの

②メニュー内容

飲食店営業許可だけでは、テイクアウト販売が認められていないメニューもについて解説します。

パン・菓子類

スイーツ(パン・ケーキなど)のテイクアウト販売には、「菓子製造業許可」が必要です。

店内(イートイン)でのスイーツの提供は、「飲食店営業許可」のみで問題ありません。

スイーツの提供形態 必要な許可
テイクアウト 菓子製造業許可
テイクアウト+イートイン 菓子製造業許可・飲食店営業許可
イートイン 飲食店営業許可

細かなところでは、自家製のあんこを使う場合「あん類製造業許可」、アイスクリーム/シャーベット/アイスキャンデーは、「アイスクリーム類製造業許可」が必要です。

食肉製品

食肉製品を扱うには、「食肉製品製造業許可」が必要です。

食肉とは、ハム・ソーセージ・サラミ・焼き豚など。

食肉製品を調理し、別のメニューとして販売するものは該当しません。
たとえば、ハムサラダやハムサンドなど、ひと手間加えて料理したものは飲食店営業許可でOKです。

冷凍販売

冷凍食品の販売を行うには、「食品の冷凍又は冷蔵業許可」が必要です。
たとえば、飲食店が名物メニューとして冷凍餃子の販売を行うケースでは「食品の冷凍又は冷蔵業許可」が必要。

冷蔵商品であれば、飲食店営業許可だけで問題ありません。

缶詰・瓶詰

缶詰・瓶詰の販売には「かん詰又はびん詰食品製造業許可」が必要です。

ソース類

ソース類そのものを商品とする場合は「ソース類製造業許可」が必要です。
ソース類とは、ウスターソース・果実ソース・果実ピューレ・ケチャップ・マヨネーズ、など。

ハンバーグにソースをかけて販売する、付属のタレを小分けして販売する、などのケースでは「ソース類製造業許可」は不要です。

③アルコール類

原則、「飲食店内」で飲むためのお酒の提供には特別な許可はいりません
食事と一緒に楽しむために開封済みのドリンクを提供する限りは問題ございません。

ただし、飲食店で出しているアルコールドリンクやボトルのテイクアウト販売は、酒税法で制限されています。
このケースでは、酒類販売業免許が必要。

飲食店内で出すお酒とテイクアウトするお酒は、仕入れ〜販売まで「分けて」管理しなければなりません。

ただし直近では国税庁が、新型コロナウイルスの感染拡大で営業に大きな影響を受けている飲食店に対し、お酒を料理と一緒にテイクアウト(持ち帰り)販売できるよう、期限付きの酒類小売業免許を付与すると発表しています。

アルコール持ち帰り販売に必要な「期限付酒類小売業免許」

国税庁が「期限付酒類小売業免許」を新設。
この免許を取得すれば、店頭でアルコール販売が可能に。

料理と合わせてテイクアウトしてもらえば、単価・粗利のアップが狙えます。
和食に日本酒、洋食にワイン、中華に紹興酒。
定番の組み合わせはもちろん、外食のプロならではの提案も喜ばれます。
下のツイートにあるように、「キムチ+日本酒」「枡酒+粗塩+佃煮」など、新たな食べ合わせ飲み合わせ提案も面白いですね。

コロナウイルスが原因でアルコール類の持ち帰り販売で売上を立てようとする飲食店へ向け、酒類小売業免許より申請手続の簡素化・免許処理を迅速化
速やかに販売許可が受けられます。

申請期限:令和2年6月30日(火)までに免許申請書提出
相談先:各地域の税務署
免許期限:6カ月


《措置の概要》
・一般の酒類小売業免許と同じく、「仕入れ・販売を帳簿に記載する」「販売数量を報告する」義務あり
・既存の取引先小売業者との取引が引き続き可能
・販売できる酒類は、既存の在庫をはじめ既存の取引先からの仕入れの販売に限る
・料理にあわせて宅配もOK
・インターネット等を利用して、2都道府県以上の広範な地域の消費者等を対象として酒類を販売は禁止(別途、通信販売酒類小売業免許が必要)
・販売場ごとに、「酒類販売管理者※」を選任する必要あり

「期限付酒類小売業免許」につきましては国税庁のページをご確認ください。
国税庁「期限付酒類小売業免許」

※「酒類販売管理者」は、法令を守った販売が行えるよう従業員を指導する役割。
取得時に「初回研修」、取得後も3年ごとに定期研修を受ける必要があります。
研修日程については、国税庁のページより各地域の情報をご確認ください。

国税庁「酒類販売管理研修実施団体の指定状況等及び研修実施予定について」

④新たな施設をつくる

すでに営業許可を受けている店舗であっても、店舗内に新たな施設を設けたり、新しいことを始める場合は、受けている営業許可とは別の種類の営業許可が必要になる場合があります。

営業許可を受けた保健所に確認するようにしましょう。

都内なら助成金も対象

東京都内で飲食業を営む中小企業・個人事業者へ向け新しい支援策が出ました。
売上確保に向けた新たな取組「テイクアウト」「宅配」「移動販売」を始める費用を助成します。

どんな費用が助成される?

新たにテイクアウト・宅配・移動販売を開始する際の初期経費などに、助成金が適用されます。

具体的には以下の通り。

・販売促進費(印刷物制作費、PR映像制作費、広告掲載費 等)
・車両費(宅配用バイクリース料、台車 等)
・器具備品費(WiFi導入費、タブレット端末、梱包・包装資材 等)
・その他(宅配代行サービスに係る初期登録料、月額使用料、配送手数料 等)

助成金の概要

・助成限度額:100万円

・助成率:対象経費の4/5以内
※4/1日以降の経費が対象

・受付期間:【第1回】令和2年4月23日(木曜日)~令和2年5月18日(月曜日)【消印有効】
※以降、順次受付を行い、最終受付は令和2年11月25日(水曜日)を予定

詳しくは「東京都新型コロナウイルス感染症対策本部」の発表をご確認ください。

「東京都新型コロナウイルス感染症対策本部」飲食店経営者のみなさまへ 売上確保に向けた新たな取組を支援!(第234報)

消費税は「8%」

テイクアウトは軽減税率の対象です。

税率が異なるため、日時売上集計時に店内飲食とテイクアウトで分けることをおすすめいたします。
来年度の会計処理の手間を軽くするためにも、確定申告しやすい形で今から帳簿をつけておきましょう。

食品表示の義務はない

テイクアウト販売では、食品表示の義務はありません
対面販売では、「加工食品品質表示基準に基づく表示」は適用されないからです。

とはいえ義務はなくとも、お客様の知りたい情報を示しておいた方が親切です。

期限:いつまで食べられる?
保存方法:常温? 冷蔵?
アレルギー:特定原材料7品目(卵・乳・小麦・そば・落花生・えび・かに)の有無

口頭での案内も有効です。

テイクアウトで購入されたものは、お客様によって召し上がるタイミングが異なります。
食中毒対策の一環として、「本日中にお召し上がりください」「冷蔵庫で保存をお願いします」など、お客様へ積極的にお声がけしていきましょう。

コミュニケーションを取る際に、今後の新メニューの紹介や店内飲食での体験についてもアピールできれば一石二鳥です。

食中毒防止!衛生管理に注意

店内ですぐ消費するイートインと違って、食べるまでの時間が長くなりがちなテイクアウト。
食中毒に対し、より一層の注意を払う必要があります。

衛生管理について今一度考えるとともに、保険加入も検討しましょう。

食中毒防止を再考

引用:厚生労働省から『HACCP(ハサップ)の考え方を取り入れた食品衛生管理の手引き』

メニューごとに注意すべきタイミングや予防策が異なります。

たとえばサラダは非加熱のため、滅菌する工程がありません。
微生物をつけてしまうと、そのままお客様の口に入ってしまうため『菌をつけない』対策が必要です。

カレーは、加熱を行うため菌をやっつけられます。
しかしゆっくり冷ますと、加熱後に残る菌も多少存在するため、残っている細菌が爆発的に増えることも。
急速冷却など『菌を増やさない』対策が必要です。

その場で食べていただくイートインと異なり、テイクアウト商品は召し上がっていただくまで時間がかかりがち、1〜2時間や場合によっては半日時間が経つこともあるかもしれません。

より慎重に調理および保存をする必要があります。
厚生労働省から食品衛生管理の手引きが出ていますので、ぜひ復習がてらご確認ください。

・厚生労働省『HACCP(ハサップ)の考え方を取り入れた食品衛生管理の手引き』

このほか、手洗いや身だしなみなどお客様の安全を守る凡事を徹底しましょう。

手洗い

ノロウイルスや黄色ブドウ球菌は、手から食材にうつります。
手洗いを徹底しましょう。

引用:岐阜県健康福祉部生活衛生課「飲食店を対象とした自主衛生管理支援の手引き」

店が忙しくなると手洗いもおざなりになりがち。

手袋の着用をスタンダードにしてしまうのも1つの方法です。
その際には、手袋の着脱ルールをきちんと取り決めましょう。
重要なのは、取り替えるタイミングを定めること。
同じ手袋をしたまま他の作業をすると汚染を広げてしまいます

また、手袋を脱ぐ際は内側(清潔部分)に触れないように注意しましょう。

手指に傷があるときは手袋の着用は必須
傷口には多くの雑菌が付着しています。

身だしなみ

引用:岐阜県健康福祉部生活衛生課「飲食店を対象とした自主衛生管理支援の手引き」

異物混入を防ぐ、衛生的な服装・身だしなみを心がけましょう。

・毛髪が出ないよう帽子はしっかりかぶる
・混入を防ぐため指輪はつけない
・唾が入らないようマスクをつける
・爪は短く切る
・作業着は清潔に保つ

容器

料理の油や水分が漏れることなく、安心してお客様が持ち運べるものを選びましょう。
メニューによっては耐水・耐油・耐熱・防汁・レンジ対応など、機能性も必要となります。

容器の選び方については、後述します。

賠償責任保険

いくら備えても、食中毒のリスクはゼロにはなりません。
万が一の備えとして賠償責任保険(PL保険)への加入も検討しましょう。

すでにご加入の場合は、適用範囲をご確認ください。
テイクアウト商品が補償の範囲外になっていることも。その際は特約をつける契約内容を変更するなどの対応が必要です。

賠償責任保険の主な内容は4つ。
・お客様への損害賠償金
・さらなる損害の発生や拡大を防ぐ損害防止費用
・他にも責任を負うべきものがいる場合に賠償を求める費用(権利保全行使費用)
・争訟費用

食中毒が発生すると、高額な損害賠償金を支払わなければならないうえ、保健所から営業停止処分があります。

サルモネラ食中毒で被害者5名の内2名が1週間以上入院となったケースでは、損害賠償金約100万円の支払い、保健所の指導と自主休業を含め6日間休業が必要でした。
幸いこの飲食店では保険に入っていたため、免責金額3000円の支払いだけで収まりました。

保険に入っていれば高額の賠償金を補えますが、一部の免責金額は自己負担。
免責金額の設定は保険によってさまざまで、0円~数万円ほど。


ただし、店舗側の瑕疵が大きいと補償から外れることもありますのでご注意ください。
たとえば「保健所から許可をえずに営業」「腐った食材を使用した」など。
日ごろの食中毒対策は必須です。

容器選び

テイクアウトに必要な使い捨て容器は、料理に合わせた容器を準備しましょう。

使い捨て容器選びのポイントは『顧客体験を損なわない』こと。
少し解説していきます。

中身が漏れなく持ち運べる

持ち運んでいる最中に中身がこぼれてしまうといったトラブルは避けたいもの。
簡単にフタが外れないものを選びましょう。

汁が出るメニューを扱う場合はとくに注意。
家に持ち帰ったあと、水分が漏れていたら最悪です。
メニューに合わせて、防汁・耐水・耐油のものを選びましょう。

熱々の料理・飲み物を提供する場合には、手に持てないほど熱すぎないかチェックしてください。
熱を通しづらい発砲素材や紙素材なら二重のものやエンボス加工してあるものを選びましょう。

盛り付けをキレイなまま保つ

せっかくの料理も見た目が伴っていないと味が半減してしまいます。
持ち運んでも、料理が崩れたり、寄ったりしないよう気を配りましょう。

容器は料理の量にあわせたものを。
隙間を空けすぎないよう付け合わせなどで調整します。

容器の色や形や大きさで印象や見栄えが大きく異なります。
お店の雰囲気にあったものを選びましょう。

弁当のように複数の料理を詰め合わせるものは仕切りのついた容器をチョイス。
料理が混じってしまうと台無しです。

メニュー自体を丼もののような、崩れにくいものにするのもいいでしょう。

食べ終わった後にも配慮

外で食べる場合には、近くにゴミ箱がなく容器を持ち帰らなくてはならないことも。
食べ終わったお客様が、ゴミの持ち運びに困ることがないよう配慮できればベター。

コンパクトにたためる容器を採用する、店外にゴミ箱を設置するなど、店舗環境に合わせた対策をとりましょう。

家庭ごみの分別もチェック。
使用する素材によっては、分別が煩雑になってしまいます。

お客様により良い体験をしてもらえるよう、料理を渡したあと・食べたあとのシーンまで配慮しましょう。

テイクアウト用の袋・食器も準備

イートインでは必要ありませんが、テイクアウトではお持ち帰りいただくための、ビニール袋が必要。
20年7月からレジ袋有料化が義務になります。飲食店のテイクアウトも対象ですので、ご留意ください。

メニューに合わせて、おしぼり、わりばし、スプーン、フォークなどの食器も用意しておきましょう。

使い捨て箸やフォークなどは不要なお客様もいらっしゃるので、「お箸はご入用ですか?」も忘れずに。
積み重ねると、経費のコストダウンにもなります。

テイクアウトをはじめたことを告知

テイクアウト販売の準備が整っても、お客様に認知されていなければ意味がありません

お客様の目に触れるあらゆる場所で告知を行っていきましょう。
店内外でポップや看板でアピールするだけでなく、自社ウェブサイトやSNSなどインターネットで告知もお忘れなく。

近隣住民やオフィスで働く人に向けて、ポスティングも有効です。
特にこの記事の執筆している2020年4月現在はコロナの影響で、自宅でリモートワークする方も多い影響で、通常時よりポスティングの反応率が高くなることが期待できます。

テイクアウト・持ち帰りポップの無料ダウンロードを用意しましたので、よろしければご利用ください。

・テイクアウト・持ち帰りPOP

店内ポップ

イートインで食べているお客様へ向け、手土産/ついで買いを訴求するポップです。

例えば中華料理店で『餃子のテイクアウト』のポスターが貼ってありますよね。
その場で食べてもらうだけでなく、買って帰ってもらえれば一石二鳥です。

お客様に『テイクアウトをやっている』認識を持ってもらうことも重要。
その場で購買に繋がらなくても、意識してもらうだけで価値があります。

なぜなら、次の機会『どこかのお店でテイクアウトしようかな』とお客様が考えた時、選択肢のひとつとなるから。
まずは認識をもってもらうことが重要です。

店外ポップ・立て看板

店外ポップや立て看板はお店の前を通りがかる方、すなわち購買に繋がる可能性が高いお客様に効率よくアピールができます。

店外ポップや立て看板は、2つの流れをチェックしましょう。

①歩行者に『気付いて』もらう。
②気付いた人に『興味を持って』もらう。

①歩行者に『気付いて』もらう。

お客様の視点に立って、ポップをチェック。

・歩く向きと合っておらず、視線に入らない
・周りの色や景色に同化して気づかない
・文字が小さく、離れた位置から読めない


こんなことはありませんか?

“多くお客様を引き込める場所はどこか”チェックし、そこから見えるポップを作成しましょう。
自分のお店の存在に始めから注目(意識)してチェックするのではなく、”ただの通行人”の目線でチェックすることが重要です。

ポップや外観の視認性アップで来店を増やすノウハウは別ページで解説していますので、ご参照ください。

▶【集客800人増/売上121%UP】通りすがり集客のプロが語る『飲食店の売上を鼻血が出るほどアップさせる30m集客』

②気付いた人に『興味を持って』もらう。

店前までやってきたお客様の背中を押す役割です。
『美味しそう!』『試してみたい!』と思ってもらい来店まで繋げましょう。

・写真での訴求
・価格の訴求(店内1000円→持ち帰り800円)
・ネーミング


実際の写真がなくイメージしにくい、メニュー名で十分な興味をそそれないなど、購買直前でお客様を逃している飲食店は少なくありません。

料理の特徴やお店のこだわりをプラスするだけで、魅力がアップします。
例)
オムライス⇒「世良高原の新鮮タマゴ使用のふわとろオムライス」
野菜の天ぷら⇒「朝採れ野菜のしゃきしゃき天ぷら」

インターネット(メール・SNS・LINE@など)

店前を通る人だけでなく、広く知ってもらうためには、インターネットの活用が不可欠。
無料で集客できる方法もありますので、ご紹介します。

常連さん・既存のお客様にお声がけ(メール・SNS・LINE@など)

まずは基本中の基本!

あなたのお店には、常連客の方々や来店してきたお客さんの顧客リストや名刺、もしくはインスタやFacebookやツイッターなどのSNSにフォロワーさんがいませんか?
LINE@を使っている店も多いのではないでしょうか。

『テイクアウト販売をはじめた』旨のお知らせをしましょう。

Googleマイビジネスを更新

Googleマップを開くと『テイクアウト』と表示されます。

『テイクアウト』をタップすると、飲食店が表示されるようになっているんです。

Googleマイビジネスを更新して、あなたのお店も表示されるようにしておきましょう。

作業方法は以下の通り。

1.Ggoogleマイビジネスの管理画面を開く
2.「情報」をクリック
3.「属性」を開き「テイクアウトOK」を選択、適用をクリック

無料で取り組めるので、絶対に登録しておきたい方法です。

Googleマイビジネスの登録自体がまだの方は、別記事で登録方法を解説していますのでご参照ください。

・飲食店集客に効く!Googleマイビジネス(マップ)の登録方法と活用のコツ

テイクアウト専門サイトやアプリに登録

すでに馴染みのあるグルメサイト「ぐるなび」「retty」「食べログ」がテイクアウトページを強化。
よりお客様にご覧いただきやすいよう、目立つ位置にページの誘導を配置しています。

現在掲載中のページがあれば、「テイクアウト可」に変更するのをお忘れなく。
ぐるなびでは、「ぐるなびテイクアウト」へ掲載。
rettyでは、検索結果・店舗ページにテイクアウト情報が掲載されます。

食べログでは、店舗準会員(無料)に登録後、テイクアウト情報の発信が可能です。

以下は、テイクアウト関連のサービスを提供する、代表的なサービスです。
掲載費用や手数料はかかりますが、多くの利用客に見ていただけるチャンスをつくれます。

■LINEポケオ

■楽天テイクアウト

■PICKS

■menu

■iToGo

■EPARKテイクアウト

■食べログ

コロナ禍のキャンペーンを活用

飲食店向けのコロナ支援策を打ち出している企業も多いので、活用していきましょう。

SNSで「#テイクアウトしよう」をつけて発信

witterで「#テイクアウトしよう」とハッシュタグを付けて投稿。

POTLUCK(ポットラック)・PICKS(ピックス)・TABETE(タベテ)の公式Twitterアカウントが、拡散に協力。
テイクアウトを開始した飲食店の認知獲得を支援しています。

詳細は以下ページでご確認ください。
【共同宣言】POTLUCK・PICKS・TABETE、テイクアウトサービス3社は、サービスの垣根を越え、新型コロナウィルスの影響を受ける飲食店と食事に困る人達を繋ぎます。

SNSで「#うちで食べよう」をつけて発信

「#うちで食べよう」をつけ、SNS(Twitter、Instagram)で発信するだけ。

指定のハッシュタグをつけてメニューの詳細を投稿するだけで、メニューと店舗の情報が月間アクティブユーザー数約100万人の「SARAH」アプリへ集約されます。
ユーザーはアプリ内で位置情報など条件を指定し、検索するだけで食べたいテイクアウト&デリバリーメニューを見つけることができます。

詳細は以下ページでご確認ください。
\新型コロナウイルスに負けるな!/グルメアプリ「SARAH」テイクアウト&デリバリーメニューに出会える新機能!飲食店向けにメニュー募集キャンペーン「#うちで食べよう」も実施!

地域の情報もチェック

テイクアウト・デリバリーを行っている飲食店の情報を集めているサイトが各地域の商工会議所や観光局により、続々とできています

店舗の所在エリアの情報をぜひチェックしてみてください。

【各地域】

・東京商工会議所「飲食店応援緊急掲示板」(会員企業無料)

・#耐えるぞ鈴鹿! 『テイクアウトで自宅宴会』

・テイクアウトはじめましたプロジェクト in 仙台

・テイクアウトミト

テイクアウトをはじめよう

この記事がテイクアウトをはじめる検討する飲食店様の一助になれば幸いです。

さいごに、この記事の内容をまとめます。

・飲食店がテイクアウトをはじめるのに、新たな許可は必要ない
・メニューによっては、許可が必要
・消費税は8%
・衛生対策は入念に。保険も検討する
・良い顧客体験が与えられる容器を選ぶ

▼テイクアウトPOP無料ダウンロード(縦・横 計12種)

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