最低これだけは知ってほしい、飲食店開業の基礎知識
みなさんこんにちは!
飲食店開業コンサルタントの大森と申します。
これまで、1,000軒を超える飲食店開業のお手伝いをしてました。
これから飲食店を開業される方に少しでもお役に立てるよう、開業の基本知識とともに、飲食店開業の実情をお伝えします。
飲食業界は厳しい世界。
オープンから1年で30%前後が閉店すると言われています。
意気揚々と夢を持って開業された方も、3年後にはその半数以上がお店を畳むことに。それが事実ですし、そういう可能性がどなたにもあることを、しっかりとご認識いただきたい。
当コンテンツは、耳触りの良い・都合の良い情報だけをお伝えするのではありません。
私どもは、飲食店開業のお手伝いをする立場のコンサルタントではありますが、飲食店開業によって不幸になる人を増やさない「防波堤」の役割も担っていると意識を持っています。
飲食店開業のリスクや失敗ナレッジについても、忖度なく発信し続けていきます。
お手伝いさせていただいたお店の「成功率100%」を目指す開業コンサルタントより「これだけは知っておいてほしい」飲食店開業の基礎知識をお伝えします。
目次
みなさんはなぜ、飲食店での独立開業を目指されているのでしょうか?
人によって開業の理由や動機は違うと思います。
例えば、「飲食店って楽して儲かりそうだから」という方もいらっしゃれば、「雇われているより楽しそうだな」とか、「独立開業することが昔からの夢だった!」という方もいらっしゃるかなと思います。
他にもいろいろな理由があって独立開業を目指されているかと思いますが、先ほど挙げた3つの動機の方はちょっと気をつけていただきたいなと思います。
こういった動機も悪いことではありません。
ですが・・・
前回は、「飲食店開業を目指されることは大変素晴らしい」ということを前提にお話をさせていただきましたが、「飲食店を開業するってそれなりのリスクが伴うことですよ」ということが1つ。
もう1つは、「飲食店開業そのものをゴールにしないでいただきたい」というお話ですね。
「開業がゴールではなくてもっと先にゴールを設定して、その上で開業の準備を進めていただきたいな」と、そんなお話をさせていただきました。
今回は後者の方ですね。「ゴールを明確にする」というところについて、もう少し詳しくお話をさせていただきたいと思います。
【第3回】飲食店開業セミナー『自己分析(現在地を正しく知る)』
前回の第2回目では、「ゴールを明確にする」についてお話させていただきました。 ゴールを明確にするというのは、これから旅路に出るという時に、その目的地を明確にするということですね。 みなさんは初めての独立開業であれば、飲食店の経営というまだ見ぬ世界に旅立とうとしているわけですから、ゴールすなわち目的地を明確にするのは非常に大事なことです。 その目的地までの道のりに、どういう危険があって、どれくらい長い道のりなのか。 どういう装備が必要で、どんな船が必要なのか?
今回のテーマは、『最適な開業スタイルを選ぶ』
一般的に想像するのはイートインのスタイルでしょう。
お客さんに入ってもらって、そこで食事なりお酒なりを楽しんでいただく。
ただ、それだけではありません。
一言で飲食店開業と言っても営業形態や独立の形態、仕方など一般的なスタイル以外にもいくつかのやり方や複数のパターンがあります。
たとえば、テイクアウト専門店、デリバリー専門店、イートインをやりながらデリバリーに取り組むハイブリッドスタイルなど。
今回はそのあたりを整理してお話できればなと思っています。
最適な開業スタイルを選ぶために、さまざまな営業形態をまずは知っておきましょう。
今回からは「いよいよ開業するぞ!」と心に決めた後、その次のステップ、具体的な開業準備のプロセスに入っていきたいと思います。
今回お話するのは「コンセプトメイキング」「コンセプト作り」という部分です。
「開業をいざやっていくぞ!」というふうになったら、まず最初にとりかかっていただきたいのが今回お話をするコンセプト作り。
コンセプト作りをしっかりやれるかどうかで、「開業準備がスムーズに進むかどうか」「開業の大きな落とし穴にはまることがないか」「開業そのものをスムーズに立ち上げられるかどうか」「経営を軌道に乗せられるかどうか」が決まります。