ニコラシェフと麻美さん

スムーズな開業を実現するために、もっとも重要なことを「1つ」あげるとすると何を思い浮かべるでしょうか?

 

美味しい料理、良い立地、心地よいサービス、リーズナブルな価格。

 

もちろんどれも重要です。

開業をスムーズに行い、失敗の確率を下げ、早期に人気店を目指すために欠かせないことは…

 

 「コンセプトメイキング」

(コンセプトの作り込み)

 

中央区新富町で開業してから、あっという間に人気フレンチ店の仲間入りをした「ニコラ・シュヴロリエ」。

コンセプトを深く深く作り込むことで、他店との差別化に成功しました。

 

今回は弊社コンサルタントの大森が、”人気店立ち上げの秘訣”を「ニコラ・シュヴロリエ」のオーナーシェフニコラさんと奥様の麻美さんに、インタビュー!

”コンセプトメイキング”の重要性はもちろん、内装やデザインに関するお役立ち情報も。

 

理想の物件を探し当てて獲得できた経緯と、その幸運を引き込んだ事前準備の重要性、修行時代の思い出や今後の目標も語っていただきます。

リスクを下げて開業しつつ、スタートダッシュをかけたい方には、大変参考いただける内容。ぜひご覧ください。

「ニコラ・シュヴロリエ」のコンセプトは?

ニコラ・シュヴロリエ

シェフ:ニコラさん 奥様:麻美さん
インタビュアー:大森

(大森)

ちょっとインタビューをさせていただきたいと思います。
よろしくお願いします。

まず最初にこちらのお店の「こういうお店なんだよ」という、「こういうコンセプトでやるんです」というのを簡単にニコラさんから紹介してもらって良いですか?

(ニコラさん)

このお店は「ニコラの家に来た」というようなコンセプトです。
と言うのは、フランスにちょっと来た感じの「日本にあるフランスの家」というイメージですね。

出てくる料理は一本のコースにいろいろな料理を出して、日本の食材を使った料理なんですけど、メインはしっかりとフランス料理を使ったものというコンセプト作りです。

日本の食材をフレンチに昇華する、ニコラシェフの料理

ニコラシェフの料理

フランスと日本の一流レストランで料理の腕を磨いたニコラ・シュヴロリエシェフ。

日本食材の旨みを最大限に引き出し、彩り豊かに紡ぎ出す創作フレンチ料理。

とても「美味しい」という言葉だけでは語り尽くせないほど感動的な逸品ばかり。

そんな素晴らしい料理のフルコースがリーズナブルにお腹いっぱいに食べられます。

修行期間はどれくらい?

(ニコラさん)

フランスでは11年です。

(大森)

そこから日本に来られてさらにもう20年?

(ニコラさん)

20年ですね。
日本での修行の方が長いですね。

フランスでは星付きの店で修行。なんと和食の店でも。

フランスでの修行

(ニコラさん)

僕はフランスでは星付きのお店でしか働いていないですね。

(大森)

最初から星付きなんでしたっけ?

(ニコラさん)

最初から星付きですね。

1つ星から2つ星、3つ星、そこは目標としていたので、素晴らしいシェフと仕事ができて。

雰囲気とか厨房の緊張感とかクオリティを学びたくて、そこは10年くらい、そういう(星付きの)お店で働いていました。

(大森)

料理長までやられているんでしたっけ?フランス時代は?

(ニコラさん)

いえ、副料理長までですね。

(大森)

その後、日本に来られたわけなんですけど、日本に来たきっかけは何かありましたか?

(ニコラさん)

もともとフランスでフランス料理をやることが普通だと思っていたんですね。
本当は船の上で世界中を回って料理をやりたいという夢があったんですけど、そもそもフランスから出たいという思いがあって、フランスのボルドーで仕事をしていた時にシェフが「日本に行きます」と。「一緒に行きませんか?」というきっかけがあったんですよ。

最初に日本に来た時に一目惚れしましたね。その時は2~3週間くらいしか滞在していなくて、一旦フランスに帰ってきて、でも心は変わっていてやっぱりまた日本に行きたいなと思いました。フランス料理を一旦辞めて、日本に行く準備をしようと思って日本料理屋さんで修行しました。

(大森)

フランスにある日本料理屋さんですね?

(ニコラさん)

そうです。フランスにある日本料理屋さんです。

料理はフランス料理はできたんですけど、「天ぷら揚げろ」とか、そういうお店があったら天ぷらとか寿司とか(もできたと思いますし)、日本語も少し覚えられればと思っていましたけど、そのシェフが日本人だったんですけど、フランス語ペラペラのシェフで全然日本語を覚えられなかった。(笑)

料理(和食)はしっかり普通にできるようになるまで頑張りました。

赤字だったイタリア料理店を黒字に立て直し。

イタリア料理店を黒字に立て直し

(大森)

日本ではどのようなお店で働きましたか?

(ニコラさん)

最初は丸の内で働いていて、パティシエとしてやって、その後は自由が丘でイタリアン。

自分はイタリア料理はあまりやりたくないという気持ちもあったんですけど、その時はその考えを捨てて、1からまたイタリアンを勉強しました。

自由が丘で4年ぐらいやって、「変なフランス人がイタリア料理をやっているよ」という評判がついて、当時は赤字だったお店をいろいろ頑張って黒字にしました。

でも、本能がやっぱりフランス料理なので、またフランス料理をやりたくなってしまったんですよね。気持ち的に。

シェフだったんですけど、支配人にはすごくお世話になったんですね。
ビザを作ってもらったりとか。

お世話になった気持ち以上にフランス料理をまた作りたいという思いがあって、また銀座に行って、フランス人のシェフと一緒に高級フレンチをやることになりました。

独立開業のきっかけ、タイミング。夫婦おふたりとも独立志向だった。

独立開業について

(大森)

自分のお店を出そうというのはいつぐらいから考えていたんですか?

(ニコラさん)

僕は最初からですね。

(大森)

もう料理の道に進んだ時から?

(ニコラさん)

そうですね。
自分のお店を持つことがステータスであって、いつかできたら良いなというのは思っていましたね。

だけど、失敗はしたくなくて、「とりあえずやってみる」というのはなくて、自分が「今だ!」と思ったらやろうかなと思っていたので、焦ってやることはなかったんですね。

(大森)

今回2021年に開業になったわけですけど、「具体的に自分のお店を持とう」と思い立ったタイミングとかきっかけはどういうものだったんですか?

(ニコラさん)

それは奥さんが会社を辞めて独立したいという気持ちがすごい強くて、「奥さんも1人でやりましょう」という話もしていました。
(奥さん1人で)できないとはまったく思っていませんが、でも「大変でしょう?」と思いまして。

旦那としてやっぱりなにか、自分が雇われの身で、奥さんが1人だけ達成感を持ってやっているというのが「いやぁなんか違うな」と思って、「その時が来たかな」と僕は思いました。

「それなら二人でやろうか?」という話をして、そこから始まりましたね。

開業準備は、自分の足りないところの知識習得から

開業準備

(麻美さん)

わたしが先がけて、会社も辞めていたので、ホームページを作る勉強とかイラストレーターのフォトショップも勉強を始めて、お店作りの勉強をし始めて、私は全然飲食店(経営)の経験がないと。

料理は上手ですけど、サービスの知識とかお店を取得する知識がなかったので、講習会に行こうと思ってネットで探して。

(大森)

その頃ですね。うちのセミナーに辿り着いていただけたのは?

(麻美さん)

そうなんです。そこでとことん受けようと思って。無料だしと思って(笑)
相談もしてもらえるということだったので、ご相談させていただいて、そこから早かったですね。

(大森)

そうですね。早かったですね。
最初にセミナーに参加してもらったのって、坂本さん1人で参加されたんでしたっけ?

(麻美さん)

そうです。私1人で参加して良さそうだから、今度面談もしてもらえるからということで、予約をさせてもらってニコラさんも連れて行って、お話を伺おうと思ったら、そこからタタタタっと(物事が進んでいきました)。

(大森)

最初に参加してもらったのが今年の4月なんですよ。
そこから立て続けにトータルすると15回セミナーに参加していただいていますね。

ニコラさんも何回か参加されていますよね?

(ニコラさん)

はい。もう何回も(参加しています)。
けっこう面白くて、良い話を聞けました。

※ニコラさんが参加されたセミナーの一部

「独立の「ど」開業の「か」 「最初にツマヅカナイ」ための開業準備セミナー」

「実際の成功事例・失敗事例で見る内装工事の理想と現実ー限られた予算で最適な店舗を作る 5つのステップー」

「これだけは絶対に知っておきたい『飲食店開業の基礎知識』」

なぜ新富町の物件に?

物件探しについて

(大森)

約3ヶ月かけていろいろ話をしながら、コンセプトを固めていって、「こういうお店だよね」という形が見えてから今度は物件探しに入っていくんですけど、結局、最終的に何件くらい物件見ましたっけ?現地で?

そんなに見てないですね。実はね。(笑)

(麻美さん)

そんなに見ていないですね。(笑)

(大森)

南青山に行って白金高輪に行って、最終的にここの新富町で決めちゃった?

(麻美さん)

はい。

(大森)

新富町はもともと少し気になっていた物件だったんですよね?

(麻美さん)

そうなんです。
コンセプトとか、コンサルを受ける前に居抜きで出ているというのは検索して知っていたんですね。

家も近いし、「良いなぁ」とは思っていたんですけど、「いざコンセプトが決まらないと、物件探しはまだ先です」ってたくさん言われていたので、「まあなくなっちゃうかな」と思っていました。

(2021年)7月になってから探して良いですよと仰っていただいて、探そうと思ったらすでに申し込みが入っていて。

(大森)

1回募集も止まっていたんですもんね。

(麻美さん)

はい。もう見せてもらえないというので、それでだったらフレンチだしと思って、キラキラした表参道とかを見ていたんですけど、「やっぱり家から近いのも良いね」という話もしていました。

ただ、すぐにキャンセルが出たことを教えていただいたので、コンサルタントを頼んでいなかったら知り得なかったから、「神様がここでやれ!」と言ってくれているのかなと思って、申し込みしたらポンポンポンと決まって、すごく感謝しています。
ご縁が合ったんだなと。

(大森)

もともとやっぱりご自宅との兼ね合いもあってこの辺で、「ザ・銀座」みたいな中心地ではなくて、ちょっとそこから外れたところが家賃とお客さんの層とのバランスが良いのかなと思って、「この辺で重点的に探していきましょう」と。

そうは言っても、物件はそう簡単に見つかるものではないので、

白金とか青山なんかに行っても、ニコラさんの腕があればやれないことはないと思うんですけど、青山の物件なんかは2階で設備の状況を考えた時には厳しいかなというのはありましたし、白金は行ってみたらイメージと少し合わない部分もあったりとか。

そうこうしているうちに、ここの新富町の物件がもう1回募集がかかったその日にご紹介させてもらって、すぐに内見していただいてその日に申込を入れたんですもんね。

その決断の早さと、やっぱりそれまでにしっかりとコンセプトを作ってきて、それを資料化してあったので、申し込みの時に資料を渡して「こういう人だったらとか、これぐらいしっかりしたお店をやってくれるんだったら」と管理会社さんと家主さんにもお店のイメージもしっかり伝わったので、けっこうスムーズに審査が通ったんですよね。

(麻美さん)

管理会社さんにも良くしてもらっています。
「看板もお店のイメージに変えてカッコイイのを発注したから」と言われて、今日つけに来てもらいました。

ご縁があって良かったなと思います。

(大森)

実際に(他の方が)1回契約しかけた時にはたくさん申し込みが入った中で決まって。

今回も再募集をかけて、ニコラさんが一番最初に申し込んでいるんですね。

その後にも問い合わせがたくさんあったんですけど、すぐに決断したということと、資料がしっかりしていたことで、逆に管理会社さんも家主さんも「この人だったらしっかりやってくれそうだな」という印象があったので、他は待ってもらって、準備が整い次第という感じでスムーズな契約になったかなと思いますね。

※業態コンセプトシート(無料)

内装・デザインも、コンセプトに沿って

内装・デザイン

(大森)

その後、物件の契約を進めながら、内装の打ち合わせですね。
かなり時間をかけながら打ち合わせを行っていましたね。

(麻美さん)

何度もお時間をいただいて長時間拘束して付き合っていただいて、担当者さんもとことん付き合ってくれたので、21時過ぎとかね。
本当はいちゃいけないなと思ったりとか。

次の打ち合わせもあったんですけど、私は居座って、そのまま相談し続けてもらったりとか。

だからこそ、とことんやりたいこととかコンセプトもしっかり共有できていたから、「ニコラの家ならこっちの方が良いんじゃないですか?」とか、「これだと冷たすぎるんじゃないですか?」とか、すごいいろいろ言っていただいて、本当にここに頼んで良かったなと思います。

(大森)

今回は当社の子会社の店舗内装という会社のデザイナーが担当させていただいたんですけど、本当にトータルすると相当長く話をしてもらいましたよね?
納得がいくまで(笑)

(麻美さん)

そうですね!
いっぱいお話いただきました(笑)

※当社グループの株式会社店舗内装は、内装の仕様やデザインを含めて検討・提案でき、使い勝手も配慮したお店つくりが強み。今回の店舗開業に際してもフル活用いただきました。

※店舗デザイン検討シート(無料)

タイルひとつにもこだわった、店舗デザイン

デザインに関する打ち合わせ

厨房内の壁に張るタイルについて、実際の素材を見ながら打ち合わせを行うなど、どういうデザインに仕上げるのかを徹底的に話し合いました。

タイルに関してどういう組み合わせにするかについても細かく打ち合わせを行います。

ニコラさんは画一的な感じではなく、ランダムな配置を希望していました。

話し合いの中で1つ1つイメージを固めていきます。

話し合った方向性を基に詳細なデザインに落とし込んでいきます。

このような打ち合わせを長い時には4時間ぐらい何度も積み重ねて形にしていきます。

色は3色で決定。

色の種類を含めてあまりパターンが増えすぎると、作業が煩雑になるためコストが上がる可能性があります。

コスト面も考えてバランスの良いデザインを検討します。
ニコラさんも奥さんも妥協はしたくありませんが、工事現場の作業効率も考慮する必要があります。

手間がかかればかかるほど、当然費用も上がってしまいます。

ニコラさんと麻美さんは白が多めの基調にした雰囲気にしたい。
最終的には多少費用が上がっても大事なところは「やるべきだ」という結論に。

ライブ感を演出できる店舗ができあがる

お店の印象

(大森)

実際にできあがったお店はどうですか?
自分たちが思い描いていたお店ができましたか?

(ニコラさん)

はい。素晴らしいものができたと思います。

(麻美さん)

はい。もともとニコラさんを売りにしているお店なので、ニコラさんが作っているところをライブ感を持って皆さんに見てもらいたい。

食事をすることも大切ですけど、どんな人がどんな作業で作っているのか、それがやっぱりせっかくフランスから日本に来ていただいている、フランス人シェフの手捌きを見てもらえるんだったら、それが売りかなと思ったので、オープンカウンターにしました。

(大森)

どの席からでもニコラさんが料理している姿が見える感じですよね?
「ニコラonステージ」という感じですね?(笑)

(ニコラさん)

はい!そうですね。

L字カウンターの内装は、シェフの自信と覚悟の現れ

L字カウンター

店内の様子はフルオープンのL字カウンター。
どの席に座ってもニコラさんの手元まで見えます。

ニコラさんはずっとお客さんに見られているので、ひと時も気が抜けません。
手間暇を惜しまずクオリティの高い料理とサービスを提供する。

その覚悟と自信の表れとも言えます。

肩肘張らないカジュアルさも魅力的な店内です。

ニコラさんが壁塗り職人に!?

ニコラさんが壁塗り職人に

(大森)

内装についてはプロにやってもらった部分もあれば、壁とかはお二人や仲間と一緒に一生懸命塗られたということですけど。

けっこう大変でしたか?

(麻美さん)

(ニコラさんは)「もうやりたくない」とは途中で言っていましたが、漆喰の練習をさせてくれるところがメーカーさんなんですけど、やっぱりニコラさんはケーキとかも作るし、「手首の使い方が上手だね」と言われていました。

だから塗るのも早かったし、きれいにできて良かったなと。

お店に来てもらった時にお客様からも「これ自分で塗っているの?」と言ってもらえるぐらいでした。

工事に来ていた左官屋さんから「上手に塗れている」と褒めてくださったので、すごく満足のいく壁ができました。

壁塗りは、生クリームつくりと通ずる?

壁塗りの様子

(大森)

今日は料理の職人ではなくて塗り壁職人ですね(笑)

(生クリームをこねる要領で塗料をこねるニコラさん)

手つきも目つきもプロっぽいですね。

料理が上手な人はやっぱり手先が器用なんですね。

壁一面を塗っていくので、けっこうな重労働です。

広いところを先に塗ることで練習も兼ねることができますね。

壁にはちょっとした段差があるので、均一に塗るのは難しいです。

ちょっと厚めに塗らないと塗装がデコボコしてしまいます。

楽しみながらコツコツと壁を塗っていきます。

(乾く前に二度塗りしなければいけないので二度塗りをするニコラさん。)

普段の姿からは全然想像もできない姿になっていますね。

壁塗りの感想

(ニコラさん)

フランスからわざわざ壁を塗りに来ましたニコラです(笑)

(大森)

フランスからわざわざ?(笑)

(ニコラさん)

はい。2日間だけですけど。(笑)

料理の味もそうですけど、壁の味も味わっていただければと思います。

下地だけ塗って、あとはもう1回塗って薄くしていきます。

でも、だいぶ壁塗りが進んできました。

(大森)

そうですね。だいぶ塗れてきましたね!

少しずつお店っぽくなってきました。

(麻美さん)

やって良かったなと思いますね。思い入れが全然違います。
やった方が良いと思います。

(大森)

ちょうど壁を塗っている時にお邪魔させてもらいましたけど、2人とも作業服で普段とは全然違う感じで本当に壁塗り職人という感じでした。

私もちょっとだけお手伝いさせてもらいましたけど、思った以上に良いですね。

(麻美さん)

はい。

オープンを間近に控えた、オーナーの心境とは

オープンを間近に控えた今の心境

(大森)

まもなくグランドオープンですけど、気持ちとしては不安な気持ちとワクワクしている気持ちとどちらが強いですか?

ひょっとしたらお二人で違うかもしれないですし。

ニコラさんはどうですか?

(ニコラさん)

僕は不安が40%で、ワクワクが60%くらいですかね。

(大森)

奥さんはどうですか?

(麻美さん)

50:50ですね。(笑)

(大森)

50:50ぐらいで。(笑)
奥さんの方が若干不安が強い感じで?

(麻美さん)

そうですね。
まだやらなければいけないことがちょっと残っているので。

どんなお客様に来て欲しい?

(ニコラさん)

やっぱり、「いっぱい食べたい」「いっぱい飲みたい」「楽しく過ごしたい」という方に来ていただきたいなと思いますね。
「シェフとちょっとしゃべりたい」とか、そういうお店作りと言いますか、そういうお客さんに来ていただきたいなと思います。

今後の目標は、ネット通販・料理教室と夢が広がる

今後の目標

(大森)

当面はこのお店をしっかり立ち上げるというところが最初の目標になってくると思うんですけど、その後、3年後とか5年後を考えた時に、その後やりたいこととか考えていることって何かありますか?

(ニコラさん)

やっぱり最初、EC(ネット通販)でお菓子を売るというところから物事が始まったので、余裕がでてきたら、それはちょっとやりたいなと思いますね。

そのために厨房をちょっと広めに作ったので、できたらというか、できるように努力していきたいなと思いますね。

(麻美さん)

料理教室もやりたいんでしょ?

(ニコラさん)

はい。料理教室もやりたいですね。
大人もそうですけど、やっぱり子供に教えたいなということがありますね。

これから開業される人への応援メッセージ

開業者に向けた応援メッセージ

(大森)

これからコロナ禍の状況もあって、開業に向けて迷いながら進んでいる方もけっこういらっしゃるんですけど、これから開業する人たちに向けて、応援メッセージとかアドバイスみたいなものがあればいただきたいなと思うんですけど。

(ニコラさん)

お店の大きさですかね。
あまり密にならないようなお店の大きさが良いかなと思いますし、あとは衛生面とかしっかり勉強してやらないといけないと思います。

今までの衛生基準とコロナ後の基準は異なるので、新しいことも勉強しないといけないし、あとはメンタル的にコロナに負けないような、コロナを言い訳にしない、コロナ禍のルールを守りながらしっかりした営業をずっと守っていく。
余計なことをしないようにしたら良いかなと思います。

(大森)

奥さんはどうですか?
これから開業する人たちに応援メッセージ的なことを。

(麻美さん)

コロナが心配でどうしようかなとか「今やるべきじゃないのかな」とか、「落ち着いたらにしようかな」とか、正直、自分でやる時も思っていて、セミナーに行った時に「コロナの対応をどうしていくか?」というセミナーをちょうどやっていただいて、あの時に「コロナだけじゃないよ」「飲食店っていろいろあるから」と。

コロナだけじゃないから、この先だって何が起こるかわからない、でもやりたいこととか「きちんと対処できる力がしっかりしていればできるから」という話をセミナーで聞いて、「そうか」と思って、今はコロナだけにフォーカスしているけど、生きていればいろいろなことがあるし、「ピンチはチャンス」だから機転を変えて、時代に合ったものをきちんと合わせてやっていく力をつけたら良いんじゃないかという話を聞いて、私もそれだったらできるかなと思ったので、「セミナーを聞いた方が良いと思いますよ!」

(大森)

ありがとうございます。(笑)

(麻美さん)

(セミナーに参加して)勇気をもらいました。

「みんなの飲食店開業(株式会社M&Aオークション)」の開業サポートについて

開業サポートについて

(ニコラさん)

安心して任せられるというか、言われたことをしっかり素直にやろうかなと思いましたね。
すごい納得しました。

(大森)

ありがとうございます。
奥さんはどうですか?

(麻美さん)

私はぶっちゃけて言えば、「コンサルってお金取られるだけなんじゃないの?」って不安だったんですけど、ニコラさんは大森さんと会って「あの人大丈夫、信頼できるから」と言って、人を見る目というか、判断が早いので、じゃあニコラさんも言うなら大丈夫かと思いました。

「正直世の中、コンサルっていろいろな人がいるじゃないですか?」
なので、正直不安でした。

でも、やっていただいて、コンセプトとか2人だけじゃ煮詰まるし、それをコンサルの方に入ってもらって宿題みたいなのもらったりとか、「次までにこれをやらなければ」というのがないと、やっぱり進まなかったので、その点はありがたかったのと、あと物件、私もちょっと不動産の経験がありますけど、
事業用のこういう不動産っていうのはちょっとした技が必要なんだなとか、資料をサッと送ってくださったりとか、見えない部分でいっぱいサポートしていただいたので、やっぱり相談してサポートしてもらって良かったなと思います。

「内装もいろいろ聞くじゃないですか?」

(大森)

そうですね。トラブルとかね。

(麻美さん)

トラブルとか金額とか、やっぱりお店を作ったことがないので、そういう点ではありがたかったですね。

途中は不安でしたけど、だんだんだんだん「任せて良かったな」と思いました。

(大森)

大変嬉しいお言葉をいただいて、こちらこそありがとうございました。

(ニコラさん・麻美さん)

ありがとうございました。

(大森)

どうも長い時間ありがとうございました。

(ニコラさん・麻美さん)

ありがとうございました。

「ニコラ・シュヴロリエ」の店舗情報

    • 店名:『ニコラ・シュヴロリエ』(Nicolas Chevrollier)
    • 業態:フレンチ
    • 住所:東京都中央区新富2-4-3 AXIS銀座東 1F
    • アクセス:有楽町線新富町駅3番出口 徒歩2分
    • TEL:03-6262-8305
    • 営業時間: 11:30~15:00 / 17:00~22:00
    • 定休日:水曜日・第一木曜日(※)
    • オープン日:2021年11月12日

※不定休あり
※毎週木曜日のランチ休み

物件探しに役立つ無料ツール

事業計画書サンプルシート(無料)

店舗デザイン検討シート(無料)

店舗物件の現地調査シート(無料)

編集後記 コンサルタント大森から見たポイント

今回の出店に関して、一番のポイントとなるのはコンセプトメイキングです。

本文中でも触れましたが、新富町の物件自体は弊社のセミナーを受けていただく前から麻美さんがすでに見つけていました。

ご自宅からも近く、自分たちがやりたいお店の雰囲気にマッチしていたこともあって、麻美さんとしてはいち早く飛びつきたいという思いもあったことでしょう。

それでも、「コンセプトが固まっていないうちに物件を選ばない方が良い」というアドバイスを忠実に遵守していただいた結果、しっかりとしたコンセプトを作成できました。

結果的に希望されていた新富町の物件に空きが出て、入居することができました。

 

また、時間をかけてしっかりとしたコンセプトと事業計画を作成したことで、資金調達をスムーズに行うことにもつながりました。

お店を開業する上でコンセプトメイキングが重要なことは間違いありません。「どういう料理を提供するのか」「どういうお客さんに来て欲しいのか」「どういう雰囲気にするのか」「(ランチとディナーそれぞれ)単価はどれくらいに設定するのか?」「同業態の中でどのポジションで勝負するのか?」など、1つ1つの要素を丁寧に検討してアウトプットすることで、自分たちが理想とするお店作りにつなげることができます。

麻美さんが最初のセミナーに来ていただいた4月から11月のグランドオープンにいたるまで、約8か月間での出店となりましたが、今後ともお店のさらなる成長と発展を期待しております。
開業に際して何かご不安な点があれば、無料相談や無料セミナーを活用いただければ幸いです。

 

「飲食店開業で成功する!事業計画・資金調達6つの極意」無料セミナー

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