飲食店など店舗型のビジネスは必ず登録しておくべき、Googleマイビジネス。
後ほど解説しますが、店舗の集客にプラスの効果をもたらす無料サービスです。
この記事では無料のGoogleマイビジネスがなぜ飲食店の集客に使えるのか。
また、ライバル店とちょっと差がつく登録方法のコツも解説します。
(2018年11月追記:飲食店で使える「新機能」)
集客に役立つGoogleマイビジネスとは
何か分からないことを調べるときに使う、Google検索。
みなさんも普段よく使っているかもしれませんね。
では無料で使える「Googleマイビジネス」はご存じですか?
自店の住所や電話番号や営業日時などの情報を登録できる、無料ツール。
元々はGoogleプレイスと、Google+ローカルページという2つのサービスが2014年に統合されたものです。
登録した情報はグーグル検索やグーグルマップで検索した時に表示されます。
営業時間や電話番号やルートの情報を Google 検索時や Google マップに掲載されるだけではありません。
最近ではグーグルマップから口コミが投稿されることも多く、集客への影響度合いも大きくなってきています。
しかも最近、シンプルなウェブサイトを無料で作れる機能も追加されました。
自社サイトを持っていない飲食店はこの無料サイトが作成できるだけでも、Googleマイビジネスに登録するメリットがあると言えます。
Googleマイビジネスが集客にプラスに働く理由
前述したようにGoogleマイビジネスに登録しておくと、「池袋 カフェ」のように検索結果画面に表示されるようになります。
また、Google マップはGPSで自分の現在地を把握して検索してくれます。
近くにカフェないかな
と思い、Googleマップで「カフェ」と一言で検索すると、現在地に近いカフェをこのように一覧で出してくれます。「今行きたい」そんな強い需要が生まれている瞬間に、自分の店舗が発見される価値は大きいですよね。
さらに現在地からの距離だけでなく、口コミも商品・店内画像も見れます。
そのまま空席状況や予約のために電話をかけることも出来ますし、リストに保存することも、なんと混雑時間帯まで可視化されます。これはGPSで顧客の動きを追っており、お店の場所で一定時間止まっている(入店している)人数の計測データを参考にしているものと思われます。
これだけの情報が揃えば、この店に行くべきかどうかすぐに判断できるほどの便利なツールです。
特に集客にプラスに働く業種とは
特にGoogleマップ上からの集客に有利に働く業態は、カフェや低単価の居酒屋など目的性と客単価が低い業態。
カレーやラーメンなどの日常食業態も相性が良いでしょう。
これはユーザーの検索シーンを想像してみると分かります。
高級寿司店や割烹店、もしくはうなぎ専門店やフレンチなどに行こうとなった時に、スマホでとっさに近くの店を検索して飛び込みで入店する・・・そんな状況はそうそうありません。
高単価の業態であれば、いつどこに行くのかあらかじめ決まっていることがほとんどですよね。
逆に低単価や目的性が低い業態は、その時その場で生まれる軽い動機から来店してくれます。
ちょっと腹減ったな…近くにササッと食べれるとこないだろうか
外回りで疲れたし、どこかで休憩しよう
特に、自店が客単価が低い・目的性が低い飲食店であれば効果は見込みやすいのでぜひ活用ください。
カフェ・喫茶店・カレー・ラーメン・そば・うどんや低価格の居酒屋などが当てはまりやすいと言えます。
それでは実際の登録方法と、活用のコツについて解説します。
Googleマイビジネスの登録方法
Googleマイビジネスの登録・利用には、Googleアカウントを取得しておく必要があります。
※まだお持ちでない方はこちらから新規作成後、マイビジネスの登録へ。
登録には3ステップが必要。
1、マイビジネスページよりお店を登録
2、Googleによるオーナー確認の連絡が入る
3、確認コードの入力&Googleマイビジネスを活用
Googleマイビジネスはこちらです。
1つずつ確認していきます。
1、マイビジネスページよりお店を登録
Googleマイビジネスのトップページ(こちら)にアクセスし、[使ってみる]をクリック。
お店の情報を入力します。
2、Googleによるオーナー確認の連絡が入る
情報を登録すると、次画面で「オーナー確認」手法が提示されます。
(Googleはオーナー確認を行うことで、なりすましなどではない正確な情報を集めています)
表示されているものの中から、希望する方法を選びます。
オーナー確認の方法は「ハガキ」「電話」「メール」があります。
電話とメールは一部のビジネスのみで利用可能なため、表示されない場合もあります。
ハガキだと書類が届くまで 1~2 週間かかることも。
電話が選べる場合は、早く手続きできるためこちらがおすすめです。
3、確認コードの入力&Googleマイビジネスを活用
Googleマイビジネスにログインし、確認コードを入力。
確認コードは、届いたハガキに記載してあります。
確認方法で電話を選んだ場合、自動音声電話がかかってきて確認コードを知ることができます。
確認コードの入力で、オーナー確認は終了。
それ以降はビジネス情報の編集や口コミへの返信、写真の追加が可能になります。
飲食店で使える「新機能」が追加(2018年11月追記)
どんどん進化していくGoogleのサービス。
飲食店では、どのように活用していけるでしょうか?
追加された新機能と使い方をご紹介します。
新規集客・リピーター作りに「フォロー」機能
「フォロー」機能がついてSNSのように集客や販促でより使いやすくなりました。
新しい機能は先行者メリットがあります、すぐに使ってみましょう。
お客様がフォローボタンをタップするだけでフォローが完了します。
フォローしたユーザーには継続的にアピールが可能。
フォロワーのグーグルマップの [おすすめ]タブにお店の最新情報が掲載されます。
お客様に自店を思い出してもらう・覚えてもらう場として活用できます。
フォロワーのリストは「Google マイビジネス アプリ」から見れます。
アプリを開き、「顧客」⇒「フォロワー」とタップ。
フォローしたユーザーリストが表示されます。
インサイトからお客様のニーズが知れる
お客様がどこから来ているのか、どんなメニューを求めているか。
そういったメニュー開発・販促に役立つ情報もマイビジネスのインサイトから入手できます。
お客様はどこから来ている? 「ルートのリクエスト」
お客様がどこから来店しているか、マイビジネスからチェックできます。
「ルートのリクエスト」の機能です。
ルートを検索した際の出発地と表示回数を見ることができます。
お客様がどこから来ているのか、ニーズが高いエリアはどこかがわかります。
ルートのリクエストは、「インサイト」で確認できます。
インサイトへは、まずアプリの下部「その他」をタップ。「インサイト」への誘導が立ち上がります。
お客様の検索キーワードがわかる「検索クエリ」
お客様はどのようなキーワードで検索して、お店の情報にたどり着いたのでしょうか?
インサイトの「ビジネスの検索に使用された検索語句」で確認できます。
お客様のニーズが簡単に把握できますね。
この『みんなの飲食店開業』はどのような語句で調べられていると思いますか?
「飲食店開業」や「みんなの飲食店開業」というキーワードばかりではありません。
- 飲食店 独立
- 飲食店経営 資格
- 飲食店 セミナー
- 飲食店開業支援
- 創業融資
- 飲食店 pop
さまざまな言葉で調べられています。
検索語句をマイビジネスの改善に役立てていきましょう。
意外なキーワードから、新たなニーズを見つけられるかもしれません。
「カフェ」で調べられていると思っていたら、意外と「ケーキ」で調べている人も。 ケーキの写真を追加しておこう。
お店の名前は正式にはアルファベットだけど、お客様はカタカナで入力している。 かっこ書きでカタカナ名の表記も付けておこう。
マイビジネスは検索結果の上部に表示されるため、高い集客効果が望めます。
無料サービスなので、ぜひ取り組んでおきましょう。
テイクアウト・デリバリー対応店舗は忘れずにチェックを(2020/4/16追記)
Googleマップを開くと『テイクアウト』『デリバリー』と表示されます。
『テイクアウト』『デリバリー』をタップすると、飲食店が表示されるようになっているんです。
テイクアウトやデリバリーに対応しているなら、こちらに表示されるようにしておきましょう。
作業方法は以下の通り。
1.Ggoogleマイビジネスの管理画面を開く
2.「情報」をクリック
3.「属性」を開き「テイクアウトOK」を選択、適用をクリック
こちらも無料で取り組めるので、絶対に登録しておきたい方法です。
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