シニア集客にはサッパリよりもピザ
65歳以上人口が昨年初めて3000万人を超えました。
総人口28万人減が減りながら、シニアは100万人増加。

であれば、飲食業界は「健康嗜好」一色に染まるかと思えば、
そうでもありません。

意外な答え、60代男性の好きな料理

とある調査で、好きな料理の質問で「ピザ」を選ぶ60代男性は、
この14年で10%から31%と3倍の増加。
近年のライフスタイルはがらりと変化しています。

いつまでもシニア世代が魚・煮物を食べているイメージでは、
このボリュームゾーンを来店させることはできません。

ただ、ここには男女差もあるので要チェック。
例えば、女性は男性の2倍の方が、「必要な栄養素がとれているか」を気にしています。
「野菜の煮物」「炊き込みごはん」を好む人が男性より2割多くなっています。
友人との会話に重点をおく傾向もあるので、
上記のような料理の提供プラス店内の雰囲気作りに力を入れる必要があります。

男女ともに塩分を気にする

男女の共通項としては気にしている成分は「塩分」がどちらともトップ。

60代の男性の4割が注意しているという調査も。
また、塩分のトップは10年前から変わっていないので、
『減塩』はいつの時代もシニア世代の心を掴めるキーワードです。

年代でみると、朝食でパン派が多いのは50代より、意外にも60代。
(50代4割 60代では5割)
モーニングでトーストを提供している方は、
ビジネスマンの次は引退した60代の方をターゲットにしてみるのはいかがでしょうか。
朝は朝でも、少し遅めの時間に合わせて集客をすると、
営業時間のむだなくお客さんに入ってもらえる可能性ありです。

シニア世代は確実に増えています。
ただピザのように嗜好に変化も見えています。

「減塩のピザ」や「野菜の煮物ランチ」
「60歳以上モーニング9時から100円引き」などは
ちょっとしたアイディアですが、
この変化を上手く掴むことが、これからのヒット商品を生み出すポイントになりそうです。

・ピザと還暦
http://seikatsusoken.jp/teiten/weekly2012/

・食と生活情報レポート ミドル・シニアの食生活
http://www.nisshin-oillio.com/report/report/20110430.shtml