
飲食店での開業をお考えの方の中には、ご友人やお知り合いと一緒に飲食店を開きたいと考えていらっしゃる方も多いと思います。今回は小学校からの幼馴染であるご友人2人でラーメン店を開業された亀有の「Ramen金碧」の森さん、重村さんのインタビューを通じて、飲食店における共同経営のポイントと注意事項について解説していきます。


(右)開業コンサルタント 大森 智幸(左)Ramen金碧 重村さん/森さん
(大森)今回は、2025年10月10日に亀有でオープンしたRamen金碧の 森さん と 重村さんにお話をお伺いします。お2人とも今日はよろしくお願いします。
(重村さん・森さん)よろしくお願いします。
どんなラーメン?
(大森)まず、どのようなラーメンを提供されているかを教えてもらえますか?
(森さん)旨味を大事にしていて、素材の旨味をしっかり出すために、豚だったりとか、鶏だったり、あと野菜やムール貝、キノコなどを使ってるんですけど、素材の旨味を凝縮して、それを感じられるようなラーメンにしたいなと思って、作らせていただいています。

塩クラシック

塩シグネチャ

醤油クラシック

醤油シグネチャ
(大森)今、提供されているスープのバリュエーションとしては、醤油と塩の2本ですか?
(森さん)そうですね。ちょっとテイストは違うんですけど、醤油は和も入った感じで、塩は洋風も入った感じで、2種類あります。
ふたりはどんな関係?
(大森)森さんと重村さんはそもそも、かなり昔からのお付き合いとのことでしたよね。いつぐらいからお知り合いなんですか?
(森さん)小学校高学年ぐらいからずっと一緒です。
(重村さん)小学校とあと中学校も一緒でしたね。高校からはまた別なんですけど。
(大森)小中学校が同級生だったんですか?
(重村さん)はい。
(大森)ある意味「幼馴染」みたいな関係ということですね。
(森さん)そうですね。ずっと連絡は取りあってましたね。
なぜラーメン屋?
(大森)今回、お2人で一緒にラーメン店を立ち上げることになったんですけど、その経緯を教えてもらってもいいですか?
(重村さん)まず、ラーメン屋になったっていうのは、彼(森)がラーメン屋に就職したからっていうのが一番大きくて、私がラーメンに特化して何かしたいってわけではなかったんです。大学時代ぐらいから、ラーメン作りが趣味みたいな感じで2人でやってたりして、次第に「ラーメン屋やりたいよね」っていう話は出てましたね。
(森さん)ラーメン屋を生業にしようと思って、大学やめてラーメン屋に就職しました。
(大森)学生時代からラーメン屋さんでバイトをしたりしてたんですか?
(森さん)バイトはしてなかったんですけど、めちゃくちゃ食べ歩いてはいました。
(大森)ラーメンが好きで、それを職にしようと思って、大学を中退されたということですか?
(森さん)そうですね。
(大森)最初にお勤めになったラーメン屋さんも、結構有名なラーメン店でしたよね?
(森さん)そうですね。目黒の駅前にあって、結構有名です。
(大森)森さんはラーメン屋さんでの業界歴として、どれぐらいお勤めになられていたんでしたっけ?
(森さん)合計で6年程度ですかね。
(大森)いくつかの店舗に行かれて、途中から直近の勤務先に転職されて、転職した当時はいわゆる「平社員」っていうポジションから入られたんですか?
(森さん)はい、そうですね。
色々あって 結構すぐ店長に昇格出来て、そこから(同じ会社内で)何店舗か回った感じですね。
(大森)結構早いタイミングで店長になられたんですね。それは、社長から実力が認められたからって感じですか?
(森さん)それもありますし、前店長からの推薦とかもあったりしたので、タイミングもあったと思います。
(大森)最後は、同じ会社が新たにオープンしたお店で、オープニングから店長を務められてましたよね?
(森さん)はい、そうですね。
(大森)そのお店では、メニュー開発にも携わっていたそうですね?
(森さん)そうですね。メニュー開発については、自分が“オリジン(原型)”のような部分を手がけていて、それが今の形にもつながっていると思います。
(大森)森さんはラーメンの現場でしっかりと修行を積まれた一方で、重村さんはまた別の道を歩まれていたんですね。
(重村さん)そうですね。
(大森)重村さんは、学校を卒業されてからは、どのようなお仕事されていたんでしたっけ?
(重村さん)大学院を卒業してからの3年間は、機械系の仕事に就き、ソフトウェア開発の上流工程である設計や提案といった部分を担当していました。
(大森)2人でラーメン屋やろうか!って、具体的な話が上がったのって、どれぐらいのタイミングですか?
(重村さん)2年前・・・多分、彼(森さん)が職を変えるタイミングだったと思います。
(森さん)そうですね。
(重村さん)自分たちのお店をやる前に、いったん別のお店も見てみたほうがいいんじゃないかと思って、これまでのお店を一度卒業して、次の店で改めて経験を積んでからにしよう、と私が提案したんです。
(大森)新しい会社に転職する前から、「そこで新しい技術とかノウハウを身に付けた上で、良いタイミングが来たら2人でお店をやろう」というようなお話をされていたということですね。
(森さん・重村さん)そうですね。
何から始めた?
(大森)森さんは店長もされていたので、お店全体の運営も見られたわけですよね。
(森さん)はい。
(大森)身につけるものは身につけたので、そろそろやろうかって話になって、お二人で「開業しよう」って決めた時、まず何から始められましたか?
(重村さん)そうですね。私が仕事をやめるというタイミングでもあったので、そこからラーメン屋の勉強をしようというか、飲食店開業についての勉強をし始めました。
(大森)私が初めて重村さんにお会いしたのは、弊社のセミナーにご参加いただいた時でしたね。
(重村さん)そうですね。去年の10月か11月ぐらいのセミナーですね。
(大森)ちょうど1年前位ですね。
(重村さん)そうですね。もう、それぐらい経ったんですね。
(大森)その時って、重村さんが、おひとりで来られたんでしたっけ?
(重村さん)はい。1人で参加しました。無料のセミナーが沢山あったので、全部聞いて回っていました。(笑)
(大森)(沢山の無料セミナーに参加頂いて)ありがとうございます。参加したセミナーで開業のヒントは得られた感じでしたか?
(重村さん)そうですね。本とかで読んだ知識って、やっぱり生の情報はあまりないので、実際の店舗を運営している人が書いている本とかもあるんですけど、それはそれでよくできた話が書いてあるだけで、失敗談とかもあまりないので、いろんな店舗の実際の話とか、具体的な資金の話とかも聞けたので、そこでやっぱり御社にサポートを依頼したいなっていう気持ちになりましたね。
(大森)実際にいくつかセミナーを聞いていただいたあと、個別相談という形で一度弊社に来ていただいたんですよね。そこから何度かお話しする中で、お店づくりを進めていくうえで、まずはしっかりコンセプトを固めて、事業計画を立てていきましょうというお話をさせていただきました。
融資も検討されていたので、金融機関から資金を借りるためには、どのくらいのレベルの計画書を作る必要があるのか――そんな話もさせて頂きましたね。そういった点も踏まえて、お二人で相談されて、最終的に弊社にご依頼いただいた、という流れでしたね。
(森さん・重村さん)はい。
コンセプト・事業計画について
(大森)今回、最終的に「Ramen金碧」という店名に決定されましたが、お店の名前の由来とか、店名に込めた想いなどをお伺いしてもいいですか?
(森さん)ラーメンはもちろんなんですけど、内観にもこだわりたいなと思っていて、ラーメンがより映えるカウンターを考えていたんです。そこからこの碧いカウンターを思いつき、「碧に映える金色」というイメージが浮かんで、それが店名の由来になりました。

(大森)スープが黄金色に輝くラーメンという、商品のイメージが先に出来上がっていた感じだったんですよね。
(森さん)そうですね。それは先に決まってて、そこからカウンターとか壁とかのイメージができてきた感じですかね。
(大森)金色のスープのラーメンが、どういうカウンターの色にしたら一番映えるだろうかみたいなところから、今の内装が出来上がって、という感じですね。
(森さん)そうですね。
(大森)作りたいラーメンと、それが映える内装のイメージというものが、お二人の中でしっかりとあって、その想いを「コンセプト」としてきちんとまとめていく中で、一緒に事業としての収支バランスも考えていきましたね。ラーメン作りにしっかりとこだわると、1日に作れる杯数にはどうしても限りがありますよね。
(森さん)そうですね。
(大森)そこから計算していくと、売上の最大値が決まってくるので、売上とのバランスを考えると、家賃として払える上限額も、ある程度決まってきちゃうんですよね。
それに加えて、今回は資金調達も必要だったので、金融機関から借りられる限度額を踏まえ、総予算から逆算して、物件取得費や内装工事費用など、お店をつくるまでにどれくらいの予算を掛けられるか?というところから、「探すべき物件の条件」をみんなで話し合って、そこから物件探しという感じでしたよね。
物件探しについて
(大森)亀有駅からこのお店までは、徒歩で約20分ぐらいでしたっけ?
(重村さん)いや17分…17分です。
(大森)すいません、ちょっと盛りました(笑)
この物件に関しては、お2人が提供される「ラーメンの強さ(商品力)」から考えて、この立地でも十分に勝負できると思って、こちらからご提案させていただいた物件ではあったんですけど、初めてここの物件見に来た時、率直にどういう感想でしたか?
(森さん)結構・・・、老朽化してましたね(笑)

(森さん)老朽化してるので、結構、改装は必要かなとは最初から思ってましたけど、でも2階もありますし、最善ではないですけど、コスパもいいし、限られた資金の中でやるって考えた時に、いけるかなって感じでしたね。
(大森)重村さんはどんな印象を持たれました?
(重村さん)そうですね。
1番は、家賃の金額を重視していました。実際に金額を見たとき、2階も使えるという点が魅力的でした。駅から少し離れているという話もあったんですが、周りには意外と飲食店が多くて、Googleマップで過去の履歴を見ても、長く続いているお店がいくつもあったんです。そこで、「この場所なら飲食需要があるな」と感じましたね。
あとは、自分たちで手を加えて改装すれば、席数的にも程よいサイズ感で、良い雰囲気のお店にできると思いました。
(大森)だいたい皆さん、物件を最終的に決断するまでに何十件と物件を見られて、その中から比較検討して、ココだ!ってようやく決断できる状態になるんですけど、おふたりは、本格的に内見したのって、この物件だけでしたよね?

(大森)それでよく決断できたなと思うんですけど、最終的に決断に至ったポイントみたいなのがあれば教えてもらっていいですか?
(森さん)物件選びって、結構、長い期間必要だって聞いてたんで、ちょっとピンときたら、そこにしようかなって感じでは考えてましたね。
(重村さん)ラーメン店は、遠い場所でも、結構、お客さん来るってのもあったので、彼の作るラーメンが美味しいのを知ってるんで、そこは自信をもって、この場所でもイケるというのはありましたね。
(大森)そうですね。我々の方でも、これまで多くのラーメン店を支援させていただきましたが、本当に美味しいラーメンを作るお店というのは、駅から少し離れていても繁盛しているケースが多いんです。
お二人の想いや、森さんのラーメンづくりにかける熱意を感じましたし、実際に森さんが作ったラーメンを試食させていただいたとき、「これだけ美味しいラーメンを作る方なら、いくら場所が離れていても、ちゃんとお客さんが付くだろうな」というイメージを持ってましたが、、、それにしてもよく決断できたなと思います。
内外装工事について
(大森)その後は、いよいよ店舗の準備を整えていかないといけないというところで、1番大きいところは、いわゆる内装工事ですよね。予算にも限りがある中で、すべてを業者さんに依頼すると相当な費用がかかります。そのため、費用を抑えるために、お二人もかなり努力されたと伺っていますが、実際、内装業者にお願いした部分と、おふたり自身で行った部分は、どのようにすみ分けたのでしょうか?
(重村さん)そうですね。基本的に「大工工事」とかをできる技術はないので、カウンター周りであったりとか、厨房工事、水道工事、ガス工事、電気工事等は、個人(素人)では出来る範囲ではないので、そこはプロに任せてやっていただくしかないというのは最低ラインとしてありました。そこからどこまで自分たちが出来るか?というところでせめぎ合いでしたね。
(大森)特に重村さんが頑張ったというお話を聞いてるんですけど、実際 重村さんが自分でやった所って例えばどういった箇所をご自身でやられたんですか?
(重村さん)そうですね。一番目立つのはカウンターだと思うんですけど、「モールテックス」という他の飲食店とかで使われているような良い素材、ちょっと質感があって上質のやつなんですけど、これを業者さんに塗っていただくってなると、手間と日数がかかるのでその分すごく費用が高いんです。幸い、時間だけは私もあったので、他のもので色々練習した上で、5回目ぐらいで本番(カウンターの塗装)をやりました。

(大森)オープンの時に来させてもらったんですけど、すごい綺麗に塗られてて、素人が塗ったとは思えないような素晴らしい仕上がりでしたね。
(重村さん)ありがとうございます。
(大森)プロがやったのと遜色ないぐらいのレベルです。このカウンタ―の色には相当こだわった感じですよね?


(重村さん)そうですね。モールテックスは、20色以上の既存色があるんですけど、これはもうオリジナル色で、自分で調色したので、他にはない色合いにもなっています。顔料を3種類使って、この色になるように調整してました。
(大森)カウンター以外に、自分達で手掛けた部分はありますか?
(重村さん)内装の壁とか、黒い枠であったり、カーテンとかも自分たちで用意しました。あとは外装もですね。
(大森)外装ですよね~。

(重村さん)外壁が一番…大変でした。
(大森)面積としては一番大きいですからね。
(重村さん)ただ、これは幸いなことに、お互いの友達に頼りまくって、一緒にやってもらったんです。壁もそうですが、ほとんど協力してもらってできた形です。
(大森)総勢 何人掛かりでやったんですか?
(重村さん)20人ぐらいは。

(重村さん)5人ずつぐらい、2時間に分けて20人ぐらいで、多分手伝っていただいたと思います。
(大森)シフト組んで・・・みたいな。
(重村さん)そうですね(笑)。1ブロックずつ内装、外装の日みたいな感じでやっていました。
(大森)みんなで手分けしてやって、何日ぐらいかかりましたか?
(重村さん)外装に関しては 森と2人で1日やったのと、もう1日5人ぐらいでやって、2日間で碧い色を塗り切りました。
(大森)外壁、すごくきれいに塗れてますよね。あれだけ塗ったら、相当 技術も上がりますよね?
(重村さん)まぁまぁ割と簡単な方なので、外装を塗るだけだったらペンキをローラーで塗るだけで済みます。あとは時間というか体力の勝負になるので、暗くなってくる前に全部塗らなきゃと、ほとんど休みなしで頑張って塗ってましたね。
(大森)自分たちで手掛ける部分が多くなると、そのお店への愛着というか、愛情が深まっていったりすると思いますが、実際どうですか?
(重村さん)そうですね。カウンターとか見てると、いつ見てもカッコいいなぁって惚れ惚れしますよね。自画自賛しちゃいますね、これは。(笑)
(大森)森さんも普段のラーメン作りとは全然違うところで体力使う形になりましたけど。
(森さん)そうですね。いつも使わない筋肉を使いました(笑)が、その分、すごく愛着のあるお店になりました。とても気に入っていますね。
ラーメン作りについて
(大森)ラーメン作りの方もそれと並行して、厨房の中で 試作をしたりとかされてたんじゃないかなと思うんですけど、自分が出したい味っていうのは、割とスパッと決まった感じですか?

(森さん)いや、そんなことはなくて、イメージ自体はあったんですけど、実際にどんな食材を使うかなどを詰めるのに、結局1か月くらいは難航してたような感じですね。
でもある時、コレか!と思って。
(大森)そういう瞬間があったんですね。お二人とも「これでいこう」という想いでスタートした感じですね。
(森さん・重村さん)そうですね。
(大森)晴れて、オープンの10月10日を迎えて、、、オープン初日はやっぱり緊張しましたか?
(森さん)・・・はい。
(重村さん)私は全然緊張してなくて、彼(森)がすごく緊張していたので、逆に和ませようと思って。余裕のある感じを出して、彼(森)をリラックスさせてあげようという気持ちでやってました。
(森さん)私は、自分が作った味なんで、やっぱり緊張しましたね。
(重村さん)私が緊張しなかったのは、自分が作ってるラーメンじゃないから、というのもあったと思います。
(大森)重村さんは第三者的に、お客さん目線で「(森が作る)このラーメンは美味しい」という自信があるから、逆に落ち着いていたのかもしれないですね。

オープン後の反応について
(大森)オープンから2週間が経ちましたが、これまでにいらっしゃったお客様の反応はいかがでしょうか?
(森さん)ラーメン好きの方が遠方から、わざわざ足を運んでくださったり、地元の方にもご来店いただいたりと、全体的にとても良い反応をいただいています。
そうしたお客様の声が、自信にもつながっています。実際に、すでに2回目のご来店というお客様もいらっしゃいます。
(大森)リピーターも付き始めてる感じですね
(森さん)そうですね。ありがたいことに。
(大森)重村さんから見てどうですか?
(重村さん)皆さん笑顔でラーメンを召し上がっていて、追加メニューの「和え玉」もご用意しているのですが、「美味しいから、和え玉も食べようかな」と注文してくださる方も多くいらっしゃいます。そうした様子を見ていると、皆さん気に入っていただいてるのかなと思いますね。
(大森)クチコミやSNSでの投稿も、こまめにチェックさせてもらってるんですけど、本当に良いコメントをあがっていますよね。多くのお客様がスープまで飲み干してくださっているのも印象的ですね。
(森さん)そういうのを見ると嬉しいですね。
(大森)開業をお手伝いした立場として、こうした反応を見ると、まずは安心しますね。まだまだこれからという感じでしょうけど、しっかりと美味しいラーメンを作り続けていけば、今後さらにお店は成長していくのではないかと思います。
今後の目標について
(大森)今のところは 順調なスタートが切れてるという感じですかね?
(森さん・重村さん)はい。
(大森)これから先、まだまだ長い道のりになるかと思いますが、今後のお二人の目標や展望について聞かせてください。
(重村さん)個人的な意見になりますが、私はこれまで飲食店での勤務経験がほとんどなかったので、実際の労働環境について知る機会がなかったのですが、いざラーメン店を始めてみると、仕込みに想像以上の時間がかかり、なかなか家に帰れない日や、休みが取れないような状況が続いています。
今後は、新たに人を雇うことや営業時間の見直し、客単価とのバランスも考えながら、しっかりと利益を確保しつつ、仕事量を調整できる環境を整えていきたいと思っています。
(大森)ラーメン業界に長くいると、「これが当たり前」と感じてしまう部分も多いと思いますが、重村さんは、異なる業界を経験されているからこそ、もっと効率化できる点や、仕組みとして整えられる部分が見えてくるのではないでしょうか。もともとエンジニアとしてのバックグラウンドをお持ちですし、そうした視点は非常に重要だと感じています。
では、森さんはいかがでしょうか。
(森さん)今のメニューはもちろんこのまま美味しく続けていきたいとは思うんですけど、例えば 期間限定メニューだったり、そういうのもどんどんやっていきたいですね。後は やっぱりもうちょっと宣伝していろんなお客様に来てもらいたいなって感じですね。
とにかく、長く続けていきたいと思ってます。
これから開業される方へ
(大森)お二人の経験から、これから開業に向かう方に、アドバイスや応援メッセージをそれぞれ一言いただければなと思うんですけど、森さんからお願いできますか?
(森さん)自分も最初は不安だったんですけど、若いからこその「思い切り」というか、そういうのを大事にしてたので、若い方(同世代の方)、一緒に頑張りましょう!

(大森)思い切りが大事ですね。では、重村さんからもお願いします。
(重村さん)飲食店を開業できたのは、本当に多くの方々の支えがあってこそだと感じています。大森様をはじめ、内装工事に携わってくださった方々など、関わってくださったすべての方の協力があって実現しました。もちろん、店主である森の存在も欠かせません。
これからは、そうした周囲の方々とのつながりを大切にしながら、一緒に歩んでいける仲間を増やし、頑張っていきたいなと思います。

(大森)ありがとうございます。これから開業をする方も、いろんな人の助けを借りながらやっていくと良いかもしれないですね。
(重村さん)そうですね。
当社のサポートについて
(大森)今回は コンセプト作り、事業計画の策定、物件探し、資金調達という一連の流れを、トータルでお手伝いさせていただきましたけど、当社のサポートはお役に立ちましたか?
(森さん・重村さん)大満足です。ありがとうございます。

(森さん)やっぱり自分たちで出来ることは限りがあるので、サポートがあると違いますね。
(大森)森さんは、開業するギリギリまで、前の職場で働いてましたもんね。
(森さん)そうですね。
(大森)お店作りや諸手続きは、重村さんに頑張ってもらった感じですよね。
(森さん)そうなんです。。自分は何も出来なかったんで。
(大森)お二人ともまだお若いですし、これからさまざまな道が開けていくと思います。まずはこの店舗を大切にしながら、お客様に喜んでいただけるお店づくりを続けていってほしいですね。
また、「こんな展開をしてみたい」といった次のステップが見えてきたときには、いつでも声をかけていただければと思います。その際は、ぜひお手伝いさせてください。
次に私が訪れるときには、「30分~1時間ぐらい並ばないと入れない」そんな人気店になっていることを楽しみにしています。
(森さん・重村さん)頑張ります!

(大森)今日はお忙しい時間に、お時間いただいて本当にありがとうございました。
(森さん・重村さん)ありがとうございます。
Ramen金碧 の店舗情報
店名:『Ramen金碧』
業態:ラーメン屋
住所:〒124-0002 東京都葛飾区西亀有1-33-5
アクセス:JR常磐線(東京メトロ千代田線)亀有駅から徒歩17分
亀有駅南口から京成タウンバス「綾01」系統で「曳舟川親水公園」下車(乗車時間4分)、徒歩1分
京成お花茶屋駅から徒歩17分
営業時間:月曜・水曜:ランチのみ 11:00~14:30(L.O.)
Mon and Wed: Lunch only 11:00 AM – 2:30 PM
金曜:ランチ 11:00~14:30(L.O.)、ディナー 17:00~20:15(L.O.)
Friday: Lunch 11:00 AM – 2:30 PM, Dinner 5:00 PM – 8:15 PM
木曜・土曜・日曜:ランチ 11:00~14:30(L.O.)、ディナー 18:00~20:15(L.O.)
Thursday, Saturday and Sunday: Lunch 11:00 AM – 2:30 PM, Dinner 6:00 PM – 8:15 PM
定休日 :火曜
※営業時間は予告なく変更になる場合があります
オープン日:2025年10月10日
インタビュー動画: 以下からインタビュー動画をご視聴頂けます
編集後記(開業コンサルタント大森から見たポイント)
ラーメン金碧の森さん・重村さんは、お互いに信頼し合い、それぞれの役割分担を明確にして力を合わせて、良いお店作りを行い順調なスタートを切られていますが、ここで飲食店における共同経営のポイントと注意事項について整理したいと思います。

①それぞれの役割と責任範囲を明確にする
ラーメン金碧の場合、ラーメン作りは全面的に森さんに任せ、店舗デザインや予算管理 経理処理などラーメン作り以外の部分は重村さんが担当しました。分担した部分についてはお互いを信頼して任せ、任された分野についてはそれぞれが責任を持って遂行するという信頼関係があるからこそ、お二人はスムーズな開業が実現出来たと言えます。共同でお店を経営していく場合には、役割や責任を明確にした上で、絶対的な信頼関係を維持していくことが何よりも大切です。

②利益配分やリスク負担についても予めルールを決めておく
共同経営の場合、最初は仲良くスタートものの、うまくいった場合には利益や収入の取り合い、うまくいかなかった場合には、責任のなすりつけ合いということが起こり、次第にお互いの心が離れていき、最後は喧嘩別れという結末を迎えるケースが少なくありません。儲かった時にもそうでない時にも、お互いに納得ができる形で、利益配分や危険負担に関するルールを予め取り決め、出来ればそれを書面化しておくことをお勧めします。

③将来の目標やビジョンを共有する
最初は共通の目標・ビジョンを持っていたとしても、日々の業務に追われ、お互いに話し合う時間が少なくなると、少しずつ方向にズレが生じ、気が付くと全く別の方向を向いているということが起こりがちです。どんなに忙しくても、最低月に1回はこれまでの経営実績や経営課題を振り返り、今後の目標やビジョンに関する話し合いをする機会を設けるようにしていただければと思います。
共同経営は お互いを信頼し合い、お互いの強みをうまく活かすことが出来れば、1+1=2以上の力を発揮できる経営形態ではありますが、一方で 1度信頼関係が崩れてしまうと、お互いが足を引っ張り合い、最後は共倒れになってしまうというリスクがある経営形態でもあります。これから飲食店での開業をお考えの方の中で、共同経営やそれに近い形での開業を考えていらっしゃる方は、お互いの役割分担や責任範囲について、納得のいくまでしっかりと話し合いをした上で、開業の一歩を踏み出すようにしていただければと思います。
当社では 飲食店の開業や経営に関する各種の無料セミナーや無料個別相談を随時実施していますので、開業に向けて何か一つでもご不安やご心配のある方は、ぜひお気軽にご利用いただければと思います。
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