ビストロよりみちオーナーと外観、料理

飲食店を開業してすぐ、もっとも不安なことは「ちゃんとお客さんは来てくれるんだろうか?」ですよね。

 

とはいえ、そこまで販促費をかけたくはないし、できるだけお金は節約しておきたいのが店舗経営者のホンネ。

 

この「みんなの飲食店開業」の記事では、わずか7円のコストで、オープン前に1万人にお店を知ってもらい、開業からすぐにお客様が押し寄せた八幡山のビストロのオーナーにインタビュー。

 

時に入店をお断りせざるをえないほどの人気店となった「ビストロよりみち」ですが、

 

・オーナーが有名人

・SNSでバズった(拡散した)

・テレビに取り上げられた

 

などの特殊な要因はありません。

個人店として店舗を開業する方なら、だれでも参考にしていただける内容です。

 

販促の内容を先にお話すると、

 

開業前から店の前面に張り紙

 

でもみなさん当然思いましたよね。

 

「え、それだけ?」

 

もちろん単にオープン日の告知を貼っているだけではありません。

 

どんな店、どんなオーナーが、どんな販促で、7円で1万人にお店を告知できたのか

次の章から具体的に解説していきます。

 

お客様をゼロから集めなければいけない新規の店舗開業で、コストをかけずにオープン前に見込み客をつかめる販促施策

 

個人店ならではの「ファン獲得戦略」を解説する前に、内容を理解いただきやすいよう、お店とオーナーについて少しだけ紹介させてください。

経験豊富なオーナーが経営する、絶品料理のフレンチビストロ

ビストロよりみち外観

「ビストロ よりみち」は、三陸沖で採れた肉厚で弾力のある新鮮なムール貝と、オーナー自らが料理に合わせてセレクトしたナチュラルワインがウリの、カジュアルなフレンチビストロ。

 

京王線「八幡山駅」の改札を出て赤提通りを北へ、甲州街道を左に曲がってしばらく歩くと見えてくる、ガラス越しにお洒落なカウンター席が並ぶ10坪ほどの小さなお店です。

ビストロよりみちのムール貝

「え!?ムール貝って、こんなに美味しいんだ!」・・というぐらい衝撃的に美味しいムール貝が味わえます。

[注]季節により、ムール貝を提供していない時期があります。

 

絶品の料理を生み出す腕を持ち、変わったオープン前販促で顧客を集めた「ビストロよりみち」の市之瀬さん。

 

今までどんなキャリアをたどってきたのでしょうか。

フレンチだけではない自由な発想の料理人

市之瀬オーナーと料理

ビストロよりみちをオープンしたのは、オーナーシェフの”市之瀬 宏樹”さん。

 

都内の調理師学校を卒業し、20歳で個人経営のカジュアルなフレンチレストランでの調理見習いから飲食業界でのキャリアをスタート。

 

飲食業界では10年間腕を磨いてきましたが、キャリアの狭間で異業種でもさまざまな経験をしてきました。

 

異業種での経験が、市之瀬さんにとって大きな影響を受けたり協力者となる方々との出会いを生んだのです。

 

市之瀬オーナー市之瀬オーナー

(長い人生の中で、”よりみち”も必要だ。)

 

そんな市之瀬さんの想いが、店名の「ビストロよりみち」にも含まれています。

2004~2006年 カジュアルフレンチ
2006~2009年 高級フレンチ
2010~2011年 創作フレンチ
2011~2012年 京都の和食店
2013~2015年 イタリアン

 

都内高級フレンチ店で一流のサービスを学び、その後に移った創作フレンチ店では、料理長として新メニュー開発を含め調理全般を任された市之瀬さん。

 

しかし、市之瀬さんの料理への探求心はフレンチだけに留まりません。

 

料理長として輝かしい実績を作ったあとは、単身京都へ。

祇園の老舗和食店で伝統的な日本料理の技法を学んだ後、都内のイタリアンレストランの立ち上げに関わりました。

フランス、京都、イタリア

フレンチ→和食→イタリアンと幅広く料理について学んできた市之瀬さんは、伝統的なフレンチの調理・提供方法だけに捉われない、自由な発想の料理人。

 

10年間温めてきた夢(独立開業)の実現に動き始めたのが2016年。この2年半後に「ビストロ よりみち」をオープン!

 

「コスト7円のオープン販促」によって、開業直後からお客さんがひっきりなしに来店するお店になったのです。

オープン直後から予想以上の人気店となった「ビストロ よりみち」

あくなき探求心で腕を磨き続けた市之瀬さんが供する料理は、圧倒のクオリティー。

 

ですが「味」だけで、人気店は作れません。

 

味の良さは満足度やリピート率を高めますが、開業すぐの新規集客に繋がるわけではないですよね。

 

まずお店を知っていただき、1歩踏み入れていただかなければ…。

 

”みんなの飲食店開業”の無料セミナーや勉強会などで、「販促はオープン前からスタートするもの」と学んできた市之瀬さん。

 

この勉強会で、人気店を作り上げたヒントを得たのです。

オープン前に1万アクセス!?驚きのオープン販促手法

販促の貼り紙

市之瀬さんは自分の店にとって最適な販促手法を考える前に、まずは自店を分析して、前提条件を整理しました。

 

■店舗の分析

・八幡山駅から徒歩約5分、通行量のある甲州街道沿いの間口の広い1階路面店

・コンセプトはふらっと立ち寄れるカジュアルフレンチ

 

■販促の条件

・運転資金を確保するために、なるべく販促コストは掛けない

 

分析と前提条件をもとに、どんな販促を打つべきか。

SNS・プレスリリース発信・ポータルグルメサイト掲載・ポスティング広告など…

 

さまざまなオープン販促が考えられるなかで市之瀬さんはお店の前に貼り紙を貼るという手法を思い付きます。

 

困っている男性

え!?・・・そんなカンタンな方法?そんなのだれでも思いつくじゃん!

そう思われたかも知れませんが、市之瀬さんはこの張り紙手法で、オープン前に1万人にお店を宣伝できたのです。

 

その具体的な内容がこちら。

1枚1円以下のコピー用紙、計7枚を使った準備日記です。

貼り紙 開業準備日記

※⑥は写真が残っていませんでした笑

 

張り紙の画像を見ても「なぜそこまで集客に役立ったのか」疑問に思われるかもしれません。

市之瀬さんの「貼り紙販促」はなぜ成功した?

貼り紙

張り紙チラシが、オープン直後の集客に繋がった要因は5つあると考えています。

 

[1] 人通り多く間口の広い1階路面店

[2] お洒落なフレンチビストロ

[3] お世辞にも上手とは言えない手書き

[4] 定期的に情報を小出しする日記形式

[5] 導線となるランディングページを準備

 

上記ひとつでも欠けていたら、これほど大きな効果は生まなかったでしょう。

 

もう少し具体的に説明すると…。

場所・タイミング・業態の妙

お店の外観

内装工事期間の飲食店は、周辺の住民に注目されやすいもの。

 

女性サラリーマン

どんな店ができるんだろう?

 

お店の前を通るときに覗いてみたり、噂をしていたり。

「よりみち」の物件は人通りの多い路面店で間口も広く目につきやすく、話題にあがりやすかったと言えます。

 

外装や内装の工事が進むにつれて、仕上がっていくお店。

 

「お洒落なお店」がオープンすることが明らかになりつつ、貼り紙も増えていき、お客さんの期待感も募っていきました。

コンセプトに合った「手書き」貼り紙

貼り紙例

来店顧客層へのアプローチに成功した「手書き」貼り紙ですが、その内容にポイントがあります。

 

「フレンチビストロ 近日OPEN」と印刷された、単にお洒落なポスターだったら、結果は違っていたでしょう。

 

フレンチビストロなど高級感のある言葉に加え、美しい料理・格式高いワインの写真などで、敷居が高そうだと印象づけてはダメなのです。

 

高級店では「お金持ち」など限られたターゲットにしかメッセージが響きません

 

市之瀬オーナー市之瀬オーナー

帰り道、ふらっと気軽に寄ってもらいたいんですよね

 

本来のターゲットである顧客層にオーナーの思いは届かず、お客様に自分とは関係ない店と一度判断されると、それ以降は通りがかりにお店を見かけても注意を払ってくれません。

 

困っている男性

お洒落で素敵なお店だけど、なんだか高そうだな…

困っている女性

ちょっと自分には敷居が高すぎるな。

穏やかそうなサラリーマン客

お洒落な店って、使うタイミングがないんだよね。

 

市之瀬さんのコンセプトは「だれでも気軽にふらっと”よりみち”できる、カジュアルでリーズナブルなフレンチ食堂」。

 

「高級そうな店」のイメージが強くなってしまうのは本意ではありません。

かといって、外観や内装をあえてチープにするのは、コンセプトとズレてしまいます。

 

そこで、工夫したのが「人間味あふれた手書き貼り紙」。

 

もっと丁寧にも書けたのですが、あえて自然体の文字で書いています。

 

ちょっとした誤字・脱字は気にせず、肩肘張らない雰囲気を演出。

店舗の外装と対比するかたちで、良いギャップが生まれています。

 

メガネをかけたサラリーマン

あれ?ひょっとしてそんなに高い店じゃない?

女性サラリーマン

なんか親近感湧くなぁ。あんまり気取ったお店じゃないのかな?

初老の男性客

オーナーさん、面白そうな人だな。興味あるなぁ。

 

市之瀬さんのリアルな”想い”を込めた手書きのメッセージは、どんなキレイなポスターよりもお客様の心に届きました。

 

次はお客さんを強く惹きつけた、手書き張り紙の中身について具体的に解説します。

少しずつ来店熱を高める「連載方式」

貼り紙

同じオープン前の飲食店でも、ずっと同じ内容のチラシを貼っているお店や単にアルバイト募集を出しているだけの店も多いですが、市之瀬さんは工夫を加えていました。

 

「開業日記」をその②、その③と増やし、⑦までシリーズ化

 

最初は通りすがるだけでスルーしていた人も、更新される張り紙に注意が向いていき、「ビストロよりみち」を意識する人が増えていきます。

 

「日記」と書いてあると、お客さんからは”更新性がある”ものと気付き、店の前を通りがかるたびに張り紙が更新していないか自然と目を向けることに。

 

また、何度もお店と張り紙を目にすることにより親近感も湧くもの。

さらに接触回数が多ければ多いほど、お店のことが記憶にも定着しやすくなります。

 

内容も最初は店名すら明らかになっていない段階から、店名の発表、メイン食材の発表など、少しずつ明らかになるお店の内容。

 

毎回更新されていく張り紙を見る通行人は、

 

「一緒にお店を作り上げる疑似体験やシンパシー」

 

のようなものを感じていたのではないでしょうか。

 

また、上手なのがグーグルマップへの誘導。

開業準備日記2 ようやく店名が決まりました「ビストロよりみち」GoogleMapで調べてくださーい

「グーグルマップで検索してみてくださ→い!」という茶目っ気のある表現はもちろん、4つ目の日記で面白い言葉で誘導しています。

 

面白い言い回しに気づきました?

開業準備日記4

GoogleMapを見た方はご存知の通り「おばんざい」をテーマにしたお店です。(予定…)

 

「GoogleMapを見た方はご存知の通り」という表現は、他の人はもうグーグルマップから検索してみてくれてますよ、というアピールでもあるのです。

 

ヒトは、他のヒトもやっていることには安心感を持ち、行動のハードルを下げるもの。

今回のケースでは、グーグルマップで検索するという行動に移ってくれるのです。

 

また、7つ目の日記の記述も人の目を引く工夫がありますね。

開業準備日記7

お店の工事が着々と進み、2月中頃には、店内が見えると思います。
もう少しで完成です。

 

上記の記述を見て、通りがかった人はどんな考えが浮かび、どんな行動に出ると思いますか?

 

そうです、内装ができる2月中旬に店内を覗いたり、グーグルマップで検索してくれますよね。

検索から来店までの導線を準備

グーグルマイビジネス

興味・関心を持ったお客さんが、次に起こす行動なんでしょうか。

 

お分かりですよね。

今の時代、もっとも多いリアクションは「店名で検索」です。

 

市之瀬さんは、ウェブページ・Googleマイビジネスを早めに準備。

貼り紙で興味を持ったお客さんが、「ビストロ よりみち」で検索すると、お店の情報がすぐに出てくるようにしました。

グーグルマイビジネス

お店のコンセプトや内装の完成イメージ(※イメージパース)、料理の説明などを見られます。

 

「ビストロ よりみち」が高級フレンチではなく、カジュアルでリーズナブルなお店だと具体的に知ってもらえます。

 

メガネをかけたサラリーマン

1品300円台からあるんだ。これなら手ごろで行きやすい

 

「気になる」(=興味・関心)状態から、お店の情報に触れ、「試してみたい」(=欲求)へと切り替わるお客さんが、一定の割合で出てくるというワケです。

 

店前の手書き張り紙とグーグルマイビジネスの連携は、開業前からの潜在顧客作りといえます。

 

結果的に、準備したウェブサイト(Googleマイビジネス)へのアクセスも日に日に増えていき、1万アクセスを突破。

 

情報をアップデートし続け、グーグルマップから情報も見てもらうことで「行きたい!」という『欲求』も維持されますし、『記憶』にも定着しやすくなっていたのです。

 

「オープンしたら一度は行ってみよう」と考えるお客さんは、もはやお店の「プレファン」と言っても過言ではありません。

※Googleマイビジネスの作成方法については別記事で詳しく紹介。

 

意外と知られていませんが、「ビストロよりみち」の取り組みのように、オープン前からGoogleマイビジネスには登録が可能

 

登録時に開業日を指定しておけば、誤って「営業中」と表示されることを防げます。

開業日は1年先まで指定ができ、開業日の90日前からGoogleに表示されます。

詳しくはGoogleマイビジネスのヘルプをご参照ください。

そのお店に合った販促手法を選ぶ

ビストロよりみちの販促手法

市之瀬さんのお店「ビストロよりみち」が、広告コストほぼ「0円」で開業前から1万アクセスを獲得できた理由がわかりましたでしょうか?

 

オーナーの”想い”や”個性”、”お店のこだわり”をお客さんにダイレクトに伝える

個人店にしかできない、優れたマーケティング手法です。

 

ただし、なんでもかんでも手書きにすれば効果が出るわけではありません

 

この集客手法は以下の条件に合った市之瀬さんのお店だから成功したのです。

 

・人通り多く間口の広い1階路面店

・カジュアルな店の雰囲気が手書きとマッチ

 

店ごとに諸条件は異なるため、そのお店に合った適切な手法を選ぶことが重要です。

 

”みんなの飲食店開業”で開業をサポートさせていただいた、空中階に出店した「とんかつ小料理やまぶき」も、オープン前から告知に取り組んだお店の一つ。

とんかつ やまぶき

販促費をかけずに、オープン前から2000人に認知してもらうことで集客に繋げ、開業後わずか2ヶ月で黒字を達成したのです。

(参考記事)空中店舗のメリットを繁盛店に学ぶ!0円集客・260万コスト削減・2ヶ月で黒字【とんかつ小料理やまぶき】

オープン前から集客に取り組んだきっかけは、事前の情報収集

セミナー

オープン前の貼り紙が、功を奏した市之瀬さん。

 

この販促手法にたどり着いたのは、開業準備をはじめる前から”みんなの飲食店開業”の無料勉強会に参加し、積極的に情報収集をしていたから。

 

はじめての飲食店開業では、先人の失敗・成功例は必ず学んでおくべきです。

 

ここからは約2年半におよんだ市之瀬さんが開業で苦労されたポイントについても、少しお話させていただきます。

コールオペレーターの仕事で自己資金を貯める

コールオペレーター

飲食業界一筋の市之瀬さんですが、ゼロからお店を作るのは初めて。

物件の探し方・資金調達・内装工事・新規集客などに不安があったといいます。

 

とくに資金面で不安が大きかったため、当社の個別無料相談を利用。

”みんなの飲食店開業”の開業コンサルタント大森が担当させていただきました。

 

まずは開業に必要な「自己資金の目標額」をすり合わせ。

 

市之瀬さんは、できる限り早く目標金額を貯められるように、なんと飲食ではない業界に一旦転職

 

より時給の高いコールオペレーターなどの仕事に従事し、慣れない仕事に四苦八苦しながらも、身を粉にして働きました。

 

大森大森

慣れないお仕事、大変でしたでしょう?相当キツかったのではないですか?

市之瀬オーナー市之瀬オーナー

そりゃあ大変でしたよ(笑)でも、良い経験になりました。度胸も付きましたしね!

集客の勉強会がオープン前販促のヒントに

セミナー

開業資金を貯めつつ、2018年9月から当社主催の各種セミナーに参加。

 

なかでも集客関連の2つの無料セミナー「集客のイロハ」「最新版Google活用集客術」が今回の集客手法のヒントに。

 

特に参考にしていただいたセミナーの内容を紹介すると…

 

・集客にはオープン前から取り組む

セミナーではさまざま販促施策と、効果の高い施策の選び方を解説。

オープン前の早い段階から集客に取り組んだ事例も複数紹介しました。

 

店舗の内装ができあがっていく過程や、DIYでオーナー様が手を動かしている場面を公開することで、オープンを心待ちにしてくれるお客様が増え、スムーズな立ち上げに成功したお店の事例をご紹介しました。

 

・Googleマイビジネスの登録

Googleマイビジネスは飲食店など店舗型のビジネスなら、必ず登録しておくべきサービス。

 

無料で登録できるうえ、登録した情報(住所/TEL/営業時間・曜日など)はグーグル検索やグーグルマップで検索した時に表示されるからです。

グーグルマップ

口コミが投稿されることも多く、集客への影響も今後はさらに大きくなってきています。

 

グーグル・マップ(グーグルマイビジネス)の登録方法は、別記事で詳しく解説しています。

 

ところでなぜ市之瀬さんは、八幡山の物件で出店を決めたのでしょうか?

きっかけになったのは、ひとつの出逢い。

八幡山の物件で出店した理由

市之瀬オーナーと開業コンサルタント大森

左:開業コンサルタント大森 右:市之瀬オーナー

 

土地勘のある「世田谷区」「杉並区」の東急沿線・京王線沿線に絞って探していた市之瀬さんが、この八幡山の物件に決めたのは、前テナントのオーナー夫婦との出会いがきっかけ。

 

セミナー参加と並行して、該当エリアで居抜き店舗を中心に候補物件を探す日々。

 

2018年11月、京王線「八幡山駅」から5分ほど歩いた場所で、立地・広さ・家賃ともに、市之瀬さんの希望条件に合う居抜き物件が見つかりました。

 

内覧した時には前の小料理店がまだ営業されており、その店のオーナー夫婦がこんなお話をされたのです。

 

年配の男性

長年この地で営業して多くの地元のお客さんに愛されてきたが、年齢的に、体力的に営業を続けるのが難しくなってきた。

年配の男性

できれば、同じように地元のお客さんに愛されるお店を目指すような人に、やってもらいたい

 

”地元の方が気軽に立ち寄れる店”を考えていた市之瀬さんにとって、前オーナーの考え方にも共感できる理想の物件であり、まさに”運命的な出会い。

 

しかし、物件契約前に”融資をスピーディーに確定”させなければいけません。

水道・電力・ガス・吸排気など設備容量をチェック

 

すぐに店舗施工のプロである株式会社店舗内装(弊社の子会社)が現地調査を行い、水道・電力・ガス・吸排気など設備容量、厨房機器をチェック。

 

市之瀬さんと内装・外装のリフォームプランなどを打ち合わせ、特急スピードで見積もりを提出。

店舗内装工事の見積もり内訳
※この見積もり書はイメージです

予算内に収まるメドが立ったため、1週間ほどで日本政策金融公庫の融資申請へ。

 

飲食店の創業融資は難易度が高いと言われていますが、一般的には申請額に対して満額で融資が決定する確率は30%ほど

 

市之瀬さんのケースでは、

 

①十分な経験・実績

②目標金額まで計画的に、自助努力により自己資金を貯めてきた

③ご自身の事業コンセプト・事業計画(=身の丈)に合う立地・広さ・家賃の物件

 

融資決定の三大要素をすべてクリアしていたため、スムーズに満額融資を受けることができました

 

すぐに物件契約を済ませ、2019年3月に「ビストロよりみち」をオープンし、瞬く間に人気店になったのは前述の通り。

オープン前に1万人にお店を宣伝できた販促手法まとめ

貼り紙

オープン直後からお客様が押し寄せた「ビストロよりみち」が行った、

”貼り紙販促の成功ポイント”について4つにまとめます。

 

・通行人の目に触れやすい立地

八幡山駅から徒歩約5分、通行量のある甲州街道沿いのお店。

店前を歩いている人も多く、多数の人に見てもらえた。

 

・コンセプトに合った手書き張り紙

お店のコンセプトであるカジュアル感と手書きの張り紙がマッチ。

入りづらい「フレンチ」の敷居を下げている。

 

・連載形式で継続的に関心を引く

店名からメイン食材まで、少しずつ店舗の情報が明らかにしていく連載形式。

最初から「日記」と題することで更新していくものだと意識付けました。

 

・貼り紙から来店へ繋げる準備

オープン前の販促に合わせ、Googleマイビジネスなど検索後のウェブページも早めに準備。

お店について調べた人がきちんと情報を得られるよう、環境を整えました。

 

たった7枚の張り紙に、きちんとしたマーケティング戦略があったことが分かります。

 

市之瀬さんがオープン販促に取り組むきっかけや販促施策のヒントになった無料勉強会は、6500店以上の開業をサポートしてきたわたしども”みんなの飲食店開業”が開催しています。

 

無料だからといって、手抜きは一切ございません。

 

勉強会ではより多くの実例をもとに、独立開業や出店に役立つノウハウを惜しみなくお出ししています。

 

もし、集客について不安を感じているのであれば、気軽にお越しください。

0円で取り組める集客手法から、ムダを避け効果の高い販促手法を選ぶ方法などをお伝えしています。

 

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