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JR宇都宮線「尾久駅」徒歩1分の場所に開業した小料理酒場「ねぇさんち」の中根オーナーに、脱サラから飲食店開業に至った経緯、物件探しの方法、開業後の感想などをお伺いしました。

飲食店を開業して「最高に良かったです!」と語る中根オーナー(ねぇさん)の開業秘話を是非お楽しみください。

「ねぇさんち」ってどんなお店?

(大森)「ねぇさんち」という店名ですが、私は中根さんが開業する前から知っているので、中根さんの性格とかお人柄、お店の雰囲気にすごく合っているなと思うんですけど、店名をつける時って結構悩みましたか?

(中根さん)いえ、逆に言うと名前から先に決まっていて、前職のサラリーマン時代に気付けば「ねぇさん」と呼ばれることが多くて、お店やりたいなと思った時に、「気軽に」「居心地が良い」というのを大事にしたかったので、宅飲みのような雰囲気で来てもらえるように、「ねぇさんち」って名前最高じゃん!と思って、そこから始まりました。

(大森)ココに来るお客さんも「ねぇさん」「ねぇさん」と呼ぶ感じですか?

(中根さん)そうですね、年上の方からも「ねぇさん」と(笑)
ママさんとかは自分が馴染めないので、最初ママさんとか言われてたこともあったんですけど、ちょっと「ママさん」やめてもらってイイですか?
そしたら、「ねぇさん」とか、名前で呼ばれたりもしますけどね。

なぜ?脱サラから飲食店開業

(大森)先ほどもちょっとお話が出ましたが、元々ずっと飲食でやってきたわけじゃなくて、いわゆる「脱サラ」ですよね。一般的な「会社員」から飲食店をやろうと思ったきっかけとか動機ってどういったところにありますか?

(中根さん)きっかけは、5、6年ぐらい前に、会社をお休みして、マレーシアに3か月ぐらい行ったことがあったんですけど、そこで3か月の間に、日本食がすごい食べたくなった時に、全然ちょうど良い日本食屋さんがなくて、これだったら現地の食材使っても別に日本食作れるのに何で誰もやらないんだろう?と思った時に、私でもやれるんじゃないか?ってパッと思い付いて、「お店やる」ってイイかも!やりたい!ってなってしまって。元々お酒が大好きなのと、ずっと営業職もしていたので、人が好きっていうのがあって、営業しながらお酒と戯れることが出来て、色んな人とお喋りが出来て最高じゃん!って思ったら、もうやりたい!しかなかったですね。

飲食店開業、何から始めた?

(大森)やりたい!と思った時は、まだ仕事中ですよね。

(中根さん)ですです!

(大森)飲食店やりたい!と思って、最初は何から始めましたか?

(中根さん)まず会社に宣言!をしたことと、「店やりたいっていう夢が出来ちゃったので、1年後に会社卒業します!」って宣言しちゃって、とりあえず「やるしかない」状況に持っていこうと思って、あとはひたすら情報収集。調理師免許はいるのかどうかすらもわからなかったので。あとは幾らぐらいお金が必要なのか?そういうのをネットで調べるところからですね。

その後・・・

(中根さん)とりあえず会社を辞めます!って卒業して、一旦、エイヤー!で京都に行きました。
京都で「間借り出店」の経験が出来るというお話があって、ただひたすらその話に甘えるために京都に行って、間借りって、実際の開業とは違うんですけど、ちょっと雰囲気は掴みつつ、これから色々本格的にやっていこうかなってなった時に、「コロナ」が始まっちゃって。
京都での開業計画は、多分タイミングが違うんだなとポジティブに捉えて、それで東京に戻ってきて、コロナがどうなるか分からない中は、「とりあえずお金を貯めよう」と思って、また企業勤めに戻り、お金が貯まる目途が立ってきたところで、そろそろ具体的に動いていこうかなというところで、問い合わせさせてもらった感じですね。

物件探しについて

(大森)働きながら開業準備を本格化するところで、一度相談に来てもらってって感じですね。
そこから物件探しですけど、物件探しに関してはあまりエリア的なこだわりはなかったですよね?

(中根さん)こだわりなかったですね。ただ漠然と最初は繁華街でやりたくて、ガチャガチャっとした、自分がお客さんで行きたくなるような街、ちょっと一本路地裏地みたいなところでやりたかったんですけど、全然物件が空かなくて
コロナの支援金が出ていたこともあって、7、8坪のお店だとだいたい支援金で生きていくお金はカバーできちゃうから、本当に物件が空かなくて、でも新小岩とか中野とかそういうところで一応絞って探していた「エリア縛り」をとりあえずやめてみないと、物件出るもんも出んわって「エリア縛り」を外したら、巡り合ったのが、今の物件ですね。

(大森)その外し方が本当に完全に外した感じですよね。

(中根さん)そうですね、最初は総武線沿線の駅指定で絞ってたのを、

■23区内
■駅から5~7分以内
■家賃条件

3点だけ

(大森)お一人でやるとなると、ある程度、売上の天井は決まってしまうので、そこからのバランスで見たら、家賃として払える額もある程度限りがありますし、どうしても繁華街だと家賃が高くなってしまうので、繁華街で家賃が安いところを探しても、まず見つからないですよね。
ある程度、箱の大きさと家賃で条件を決めて23区内で広く探してみたら、たまたまココの尾久の物件が目に入ったという感じですね。

(中根さん)そうです。多分、ご縁もあって、これ場所どこかよくわからないけど、「条件はまあまあ良いな」で問い合わせをしてみたら、すぐ連絡を頂けて、次の日に内見に行けたんですよ。
正直、内見すらも今まで到達していなかったので、なんかこの「トントン拍子」ってもしかしたら意味があるかも?みたいな。結構ご縁を大事にしちゃうタイプなので。

(大森)尾久って、中根さんには縁もゆかりもない場所ですよね。

(中根さん)ないですね、最初23区かどうかもわからなかったですし、何て読むのかも分からなかったので。

(大森)何も用事がなかったら、あまり来る駅じゃないかもしれませんね。
物件の条件は合っているからということで、一回内見に来て、他のところは内見してないってことですよね?

(中根さん)他のところは1個もしてないです。

(大森)それで決めるって、まず聞いたことがないです。(笑)

(中根さん)ですよねぇ。飲食初めてのくせにねぇ。

(大森)ココでやろうと決めた理由というか、どこで踏ん切りが付きましたか?

(中根さん)さすがに数日間は悩みましたし、ココしか見ていないのに決めて良いのか。まず「どこやねん!」の地域だし。

(大森)そうでしょうね、地域特性とか、何も分かってない状態ですもんね。

(中根さん)あんなに繁華街でやりたかったのに、お店の数が圧倒的に少ない街だし、住宅街だし。

(大森)全然違いますよね、これまで探していたところとは。

(中根さん)いいのかなぁとは思ったんですけど、多分なんとなくご縁があったっていうところの「特別感」。あとは逆に住宅街で地域の方に助けられながらやった方が、なんかペーペーの私としては上手くいくんじゃないかって都合の良い方向にマインドチェンジして、そしたら「ココだな」と思って。
家賃がすごい安い!

(大森)そうですよね!ちょっと聞いた時にビックリしました。

(中根さん)こんなのもう巡り合えないだろうなと思って。

(大森)メインの通りじゃないですけど、駅からホントに1分ちょっとぐらいですもんね。駅前と言っても過言じゃないところで、あの家賃で、繁華街ではまずあり得ないですよね。

(中根さん)想定していた予算はココの家賃の倍ぐらい出さないといけないんだろうなと思っていたので、それを考えたら・・・。

(大森)マーケット的にはそんなに大きな駅ではないんですけど、小さなお店で満席になったところで10人前後じゃないですか。そんなに沢山、周りに人がいるところが必要かというとそうでもない、こういうお店だと。
家賃が安くなると必要な売上高もだいぶ少なくなるので、ある程度、落ち着いてお仕事が出来るというか。

(中根さん)そうですね。だから、気がちょっと楽ですね。目標を立てるのに、最低限のラインがだいぶ優しい目標値になるので、ちょっと1日、2日お客さんが少ないなと思っても、その3日後、4日後にボンと来てくれたら、もうトントンになっちゃうので。

(大森)オーナーさん自身が焦っている状態、ある意味「病んでいる」状態だと、来たお客さんも気持ち良く過ごせないというか、楽しく話が出来ないとか、その雰囲気ってお客さんは意外と敏感に感じ取っちゃうので、中根さんの心の余裕がお客さんの居心地の良さに繋がってるんだと思いますけどね。

当社のサポートについて

(大森)当社のサポートはお役に立ちましたか?

(中根さん)お手伝いしてもらってなかったら、こんなに上手くいってないと思います。色々業者さんとかご紹介頂いたり、なにぶん初めてなもので、パターンが分からなかったりとか、「あるある」が分からない。ネットとかの情報を見ていると不安だけ煽られるんですよ。

だけど、大森さんとお話ししていると、具体的なお話とか、すごいリアリティのあるお話をしてくれるのと、大丈夫です!って色々言ってくれるのが、すごい励みになって、「本当に大丈夫かなぁ…」と思っても、でも「大丈夫」って大森さんが言ってくれたしなって、メンタル面でもすごい支えられました

(中根さん)実際、融資に関しても、あれはもう一人では無理だったなって思います。

(大森)慣れていないと分からないことが多いので難しいですよね。面接は本当は一人で行かなきゃいけないんですけどね、そういう部分で緊張し過ぎて本来の力が出せなかったり資料も色々なものを準備しないといけないので、やっぱり僕らが思うのは、そういった「1回きりしかやらない事」に思いっきり力を使って勉強するよりは、本業の方にしっかりと力を入れてもらって、オープンした後で、しっかり良い商品を出すとか、良いサービスをするというところに全力を使ってもらいたいので、1回しかやらない、「面倒くさい」「手間の掛かる」ところは、僕らみたいなプロがお手伝いさせてもらった方が、全体的にはスムーズかなと思いますね。

(中根さん)めちゃくちゃ良かったです。

(大森)あの・・・
・・・
・・・
誰でも彼でも大丈夫!って、言ってるワケじゃないんで(笑)

(大森)本当に大丈夫な人にしか、「大丈夫」って言わないんで!

(中根さん)そうなんだ(笑)
すごい励まされました。

今後の目標について

(大森)この先の目標とか夢って何かありますか?

(中根さん)お店を大きくしたいとか、人を雇えるようになりたいとか、2号店出したいとか、その辺のいわゆる飲食業界での夢は全然持っていなくて、「居心地がいいな」と感じてくれて、何回か足を運んでくれるお客さんをどんどん増やしていきたいなっていうのが、漠然とした夢なんですけど・・・具体的にいくと、車が買いたいのと、ちょっといいマンションに引っ越したいなとかそういうところですね。

(大森)そのためには売上をあげていかないとですね(笑)

これから開業を目指す人へ

(中根さん)ちょっとおこがましいかなというところはあるんですけど、私は自分の性格上というか、年を重ねてから余計に、もう「やりたい!」と思ったら完全にこうなっちゃうので。

「やりたい!」・・けどな、でもな・・・の「けど」とか「でも」が排除されてしまって、やりたいことをとりあえず、やりたい、やりたいで突き進めていって、今こうしてお店を楽しくやれているというのがあると思うので、色々、友達とか親とかからは、「そんなに甘くないよ」とか「安定した生活あるのに何でわざわざ」とか言われたんですけど、それもごもっともだし、心配してくれるのは有難いけど、自分の「やりたい」とか「温度」を大事にしたかったので、やり続けたっていうのがあるんですね。
だから、多分これからやろうとされる方って、「上手くいくかなぁ」とか「やっぱり厳しいかなぁ」とか「食べていけるかなぁ」とか色々あると思うんですけど、驕りとか慢心を持たなければ基本何とでもなると私は思っているので、「やりたい!」を大事に、やれるところからちょっとずつでも進めていけば、絶対にできるんじゃないかなって勝手に思っていますので、頑張って頂ければと思います。

(大森)やらずに後悔するよりはやって後悔する方が良いですよね。
結果的に、この間も来て「どうですか?」って話をしたら、「こんなに楽しくてイイんでしょうか?」「こんなに幸せでイイんですか?」と、逆に不安になってましたよね。

(中根さん)毎日言ってる(笑)

(中根さん)いつか「落とし穴」があるんじゃないかと(笑)

(大森)でも楽しくやられてるってコトですよね。
開業して良かったですか?

(中根さん)最高でした!最高に良かったです!

小料理酒場「ねぇさんち」の店舗情報

店名:『ねぇさんち』
業態:小料理酒場
住所:東京都北区昭和町2-7-4
アクセス:JR尾久駅より徒歩約1分
営業時間:17:00~23:30
※営業時間は予告なく変更になる場合があります
定休日:日曜祝日定休
オープン日:2022年11月2日

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