これからの集客はSNSが主流！

という話を良く聞きますが、

・それって、本当に効果があるの？

・色々なSNSがあるけど、違いが良く分からない・・

・個人飲食店は、どんなSNSを使ってるの？

そんな疑問や悩みをお持ちの方も多いかと思います。

そこで今回は、実際の飲食店経営者アンケートを基に、「個人飲食店のSNS利用実態」と「SNS活用のポイント」を分かり易く解説したいと思います。

■個人飲食店におけるSNSの利用実態

「みんなの飲食店開業」にて2015年～2022年の間に開業のご支援をさせて頂いた個人飲食店約120店舗を対象に実施したアンケート調査の結果を取りまとめた結果、2024年6月現在のSNS利用実態は以下のようになりました。

[1] SNS利用割合

最も利用割合が高かったのは、facebookで約88%、次いで、Instagramが約68%、X（Twitter）が約47%、LINE公式アカウントやYouTubeの利用率は20%を下回り、まだまだ飲食店の活用例が少ないと言えます。

 [2] 各SNSのフォロワー数・登録者数

開業から2年以上が経過したお店で、各SNSのフォロワー数・登録者数は、facebook、Instgramについては500名以上のフォロワーを獲得できているお店が40%以上あるのに対し、X（Twitter）、LINE、YouTubeでは、500名以上獲得できているお店が30%を下回り、フォロワー獲得に苦戦しているお店が多いことが分かります。

 [3] 各SNSの利用効果

いずれの媒体も概ねフォロワー数が500名を超えると「効果が出ている」と感じるオーナー様が多くなりますが、Instagramについては500名を超えていてもやや満足度が低く、一方、facebookやLINEについては500名を下回っていても「効果が出ている」という回答が多かったことが特徴的です。

 

■各SNS媒体の特徴

SNSを活用する場合、まずは各媒体が持つ特徴を理解することが大事になります。
そこでココでは主要な媒体とその特徴についてご説明します。

 [1] X（Twitter）

匿名性の高いSNS。若い世代の利用割合が多く、男女ともに10代・20代が全体の約60%を占めています。気軽に投稿できる反面、文字情報が中心となるため、効果的に活用するにはある程度の文章力が必要となります。上手く活用すると新規集客とリピーター増の両面に効果が期待できます。

 [2] Instagram

20～40代の利用割合が高く全体の7割近くを占めています。また画像や短い動画（リール）が中心のため、写真映えのする画像・動画とハッシュタグを上手に組み合わせて投稿することにより、新規集客に効果が期待できる媒体です。

 [3] Facebook

30～50代の利用者が多く若者世代の利用は減少しています。実名制のSNSで上記2媒体に比べると秘匿性が高いため、新規集客よりもリピーター獲得（リピート利用の促進や口コミ・紹介獲得）向きの媒体と言えます。

 [4] LINE

幅広い年代で日常的に利用され、国内では最も利用者数の多いSNSです。店舗で利用する場合には、ビジネス用に開発された「LINE公式アカウント」での運用が基本となります。Facebook同様、どちらかと言うと新規集客よりもリピーター獲得に効果を発揮しやすい媒体です。

 [5] YouTube

日本では全世代の70%以上が利用、10代・20代では90%以上が利用する世界最大規模の動画系SNSです。飲食店での活用事例も徐々に増えてきており、昨今注目を集める媒体ですが、撮影・編集・配信に手間が掛かるため、しっかりと活用するためにはかなりの労力を必要とします。その為、動画編集等については専門家に依頼するケースも増えているようです。

 

■個人飲食店におけるSNS活用のポイント

◎ただ開設するだけでは意味がない

SNSはただ開設しただけで、自動的にお客さんを集めてきてくれる魔法のツールではありません。
せっかく苦労して開設したSNSも誰にも見られなければ意味がありませんので、SNSを開設したら、まずそのQRコードを店頭に張り出す、ショップカードやチラシに印刷して配布する、Googleビジネスプロフィールやホームぺージ、グルメサイトなどにリンクを掲載する、既存のお客様に声掛けして登録（フォロー）を促す、シェアやリポスト（引用投稿）をお願いするなど、少しでも多くの人（潜在顧客）に自店のSNSを認知してもらう努力が必須です。

 ◎効果が出るのは一定数のフォロワーが付いてから

SNSを開始したばかりで、フォロワーが数十人しかいない時期は、おそらくほとんど効果を感じられないと思います。しかし、そこでやめてしまっては、SNSがもたらす本当の効果（客数増・売上増）を得ることはできません。個人店の場合には、１つの目安として、いずれかの媒体で、まずは200名のフォロワーを集めることを目標にコツコツと地道な努力を続けていきましょう。

 ◎継続投稿が鉄則

一定のフォロワーが付いても情報が更新されていなければ、徐々にお客様の記憶も薄れていってしまいます。SNSフォロワーに「お店に行きたい！」「もう一度利用したい！」という動機を働かせるためには、継続投稿が鉄則です。毎日投稿が理想ですが、難しければ、最低でも週に1回は新しい記事を投稿するようにしてください。SNS投稿は、お店の掃除、仕込み、レジ締め、帳簿管理などと同様に、お店の運営上「必ずやるべきこと」という意識を持って、日々もしくは週次のルーティング業務として設定されることをオススメします。

 

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